徘徊老人の見分け方は?散歩との違いは?原因と対処法は?

  • 親が散歩に出て、迷子になった
  • 仕事から帰ったら親がいなかった。
  • 実家に帰ったらお隣のおばさんから「お母さんちょっと変よ。ボケてきてるんじゃない」と言われた
  • 警察から連絡があって迎えに行った

高齢の親を抱えているとこんな経験はありませんか?

とうとう認知症になったのかと、愕然としてしまいますよね。

同居していても、仕事に行っている時間は何をしているのかわからないし、別居ならなおさらわからないですよね。

この記事では徘徊と散歩の違いと、徘徊なのか散歩をしているのかの見分け方、徘徊し始めたときの対応と、相談できる場所についてお伝えしていきます。

徘徊老人の見分け方は?散歩との違いは?

では徘徊と散歩は見分けがつくのでしょうか?

看護師や介護士など高齢者に接する仕事をしている方なら、見分けることはできるでしょうが、一般の方には難しいかもしれません。

特に認知症の初期の場合は、全く見分けがつかないでしょう。よく知っている方が外を歩いている場合は、違和感を感じるかもしれませんが、知らない人はまず無理でしょう。

そこで見分け方の参考になるポイントをお伝えします。

服装

季節に合っているか。

認知症が進むと季節に合った服装ができなくなります。筆者の義祖母はお盆に上下各5枚ずつの冬衣装をしていてびっくりしたのを覚えています。

汚れたものを着ていたり、匂いがしていないか

認知症の一人暮らしの方の場合、毎日同じものを着ていたり、お風呂に入っていなくて独特のにおいがしている場合があります。

筆者は特別養護老人ホームに勤務する看護師です。数年前、迷子になって警察に何度も保護され、市役所と警察から緊急保護の要請が来た一人暮らしの高齢者の方は、数か月入浴をしていないようでものすごい匂いがしていました。持ってこられた衣類はハイターを入れ3回ぐらい洗濯をしてやっと匂いが無くなりました。

特徴

何かを探すようにキョロキョロしている、orボーっとしている。

認知症の方でも、最初は目的を持って外出しています。

でも、目的の場所が見つからないとキョロキョロしてしまったり、目的自体を忘れてしまいボーっと歩いているように見えてしまうことがあります。

散歩との違い

散歩は気分転換や運動目的なので、それなりの服装をしている人も多い。

運動目的の場合、視線はしっかり前を向いています。スポーツウエアを着ている方もいますよね。

気分転換の場合は、見分けるのは難しいですが、表情は楽しそうです。

徘徊の場合で、今自分がいる場所がわからなくなっていると、不安な表情で迷子になったようにうろうろしているように見えます。

徘徊老人を見かけたらどう対応する?

では「徘徊かも」と思ったらどう対応すればいいのでしょうか。

声のかけ方

  • 正面から
  • ゆっくりと、優しい口調で
  • 答えを焦らせない

 以上のような点に注意して、話を聞いてみましょう。

聞く内容と、その後の対応

(1)本人の名前・住所を聞く

 ※答えられなければ、無理に聞き出す必要はありません。

(2)服などに「みまもりシール」がついていないか確認する

たくさんの自治体で、「見守りシール」というものを交付しています。自治体によって形は違いますが、2次元バーコードがついていたり、名前や連絡先を記入したりします。ネットで調べると、市販しているものもあります。  

(3)近くに交番があれば連れて行く

交番がない、交番がどこにあるかわからない、本人が行きたがらない等、対応が難しい場合は警察へ連絡する。

※(3)の際、(1)・(2)から知り得た情報があれば一緒に伝える。

なぜ徘徊をしてしまう?

なぜ徘徊するのでしょうか?認知症があるから?

認知症以外にも徘徊と呼ぶものはあるのでしょうか。

認知症の場合

  • 自宅から「家に帰る」といって外出し、その「家」の場所がわからず歩き続ける
  • 近所のスーパーに出かけて行ったはずが、何時間も歩き続けている
  • 家の中で何かを探しているようにうろうろとしている
  • 仕事に出かけるつもりで外出し、いつの間にか迷子になっている

他にもいろいろな原因がありますが、本人は目的があって歩き始めているのです。

認知症にも種類があり、それぞれ特徴があります。それを少し紹介しますね。

アルツハイマー型認知症

認知症の中でもっとも多いアルツハイマー型認知症の方の徘徊は、とくに注意が必要です。アルツハイマー型認知症では、初期から徘徊の症状がみられることがあり、中期以降は顕著に現れます。

時間や場所、人についての見当識が低下し、建物や風景、目的地との位置関係などが認識できない(街並失認・道順障害)ため、よく知っているはずの場所でも道に迷いやすいです。また、「今どこにいるのか」「自宅はどっちなのか」がわからないことから不安や焦燥が加わり、予想以上に遠くまで行ってしまうこともあります。

脳血管性認知症

脳梗塞や脳出血などによって起こる脳血管性認知症の方に多くみられるのは、夜間せん妄による夜中の徘徊です。

夜間せん妄は、夜になると注意力や思考力が低下して、幻覚や妄想、見当識障害などさまざまな症状を引き起こします。また、脳血管性認知症の方は不安を覚えやすい傾向にあり、ストレスなどによって不安がより強まると徘徊につながることがあります。

レビー小体型(しょうたいがた)認知症

レビー小体型認知症では、いわゆる徘徊とは異なりますが、せん妄や幻視によって家の中を歩き回ることがあります。実際には存在しないものがリアルに見える幻視は、夜間に現れることが多いです。

また、レム睡眠行動障害(RBD)によって、睡眠中に大声を上げる、暴れるなどの行動がみられることもあります。

前頭側頭型(ぜんとうそくとうがた)認知症

前頭側頭型認知症(ピック病)の方には、同じルートを早足で何回も歩き続ける周徊(常同的周遊)がみられることがあります。

初期では道に迷うことはほとんどなく、時間が立つと戻ってくることが多いです。

しかし、脱抑制とよばれる症状によって信号無視や万引き、周囲の人を押しのけるなどの行動を起こすことがあるため注意が必要です。

認知症以外の理由

あてもなく歩き続けることも徘徊といいます。

不審者が空き巣狙い、犯罪目的などでターゲットを探して歩いている場合も、徘徊と呼ばれます。

自分の親が徘徊をするようになったらどうする?

1.理由を聞く

理由を聞き、耳を傾ける。はっきりとした答えがない場合もあるが怒らない。

筆者の場合は義祖母ですが、「うちの(息子の)嫁さんがご飯を食べさせてくれない」と言って近所を歩いていました。

友人のお父さんは「仕事に行ってくる」とスーツを着て毎朝出かけていました。30分ほど歩いたら、後ろから見守っていたお母さんが声をかけて、一緒に家に帰っていました。  

2.怒らない 

叱られる理由が理解できなかったとしても、叱られた事実だけは認識して覚えています。誰でも理由がわからずに怒鳴られたり、叱られたりすると気分が良いものではありませんよね。

叱られてばかりいると不愉快な思いだけがどんどん蓄積されていき、さらに徘徊がひどくなったり、妄想や行動異常など 別の周辺症状が現れるようになる可能性もあります。

3.自由に歩いてもらう

事故や怪我のリスクを考えると、誰かが付き添ってあげることが必要です。

一緒に歩いてみると、迷いやすい道や必ず立ち寄る場所、トイレへ行くタイミングなどがわかる場合があります。

そのようなことがわかれば、その後の対策がしやすくなります。

4.ほかのことに気をそらす

認知症の方は良く悪くも、すぐに物事を忘れてしまいます。

例えば、自宅でくつろいでいるのに突然「家に帰りたい」と言い出すようなことがあります。その際に「いまお茶が入ったので飲んでから帰りましょう」と誘えば、世間話をしながらお茶を飲んでいる間に「帰りたい」という気持ちを忘れてしまうことがあります。

 

これは施設でも同じことをしています。

毎日「今日はこれで帰ります。息子が学校から帰ってくる時間です。」と言って車いすで徘徊をしている方がいます。1人だけではありません。

なので、「お茶でも飲みませんか。まだ時間はありますよ」「今から車を手配するので、準備ができるまでお待ち下さい」などの声をかけて、気をそらせます。

もちろんすぐに気がそれるわけではないので、いろいろな方法で誘ってみる必要がありますが、介護の知識がない方でもすぐに取り組める対処法です。

また、家族が忙しい時間帯や睡眠中の深夜などは、本人がひとりで玄関から出ていけないように工夫すると良いでしょう。

具体的には以下のような方法があります。

  • 玄関の鍵を新しいものに変えておく
  • 本人の手が届かないところに鍵をつける
  • ドアの前に大きな荷物などを置いておく
  • ドアの開閉がわかるセンサーを取り付ける
  • 靴や上着にGPSをつける~専用のものがあります。

窓から出てしまうことも考えられるので、窓の鍵にも工夫しましょう。対策をしても外出を完全に防げるわけではありませんが、一定の効果を期待できます。

万が一のときに備えて、衣類や靴、持ち物などには名前と連絡先を書いたカードをつけておきましょう。 → 見守りカード・見守りシー

たとえ自分で名前や住所が言えなくなっても、保護した方から連絡をもらえる可能性が高くなります。

徘徊をする親の心配が尽きない・・どこに相談する?

お住まいの地域の民生委員や自治会の役員、近所の方々には、あらかじめ徘徊の症状がある家族がいることを伝えておきましょう。

そうすると、万が一の際にもすぐに見つかる可能性が高くなります。

また、本人が立ち寄りそうなお店や駅、交番などにも同様のことを伝えておくと声をかけてもらいやすくなります。

その際、身長や髪型などの身体的な特徴をあわせて伝えておきましょう。

自治体によっては、徘徊者の見守りネットワークサービスをスタートさせているところもあります。

このサービスに登録しておくと、徘徊者の情報を介護保険事業者や医療機関、公的機関、地域の商店会などに共有することができ、早期発見のために力を貸してもらえます。

まとめ

認知症の初期の見分け方の参考になるポイント

  1. 服装:季節に合っているか。汚れたものを着ていたり、匂いがしていないか
  2. 特徴:何かを探すようにキョロキョロしている、orボーっとしている。
  3. 散歩との違い:散歩は気分転換や運動目的なので、それなりの服装をしている人も多い。

徘徊老人を見かけたらどう対応する?

  • 声のかけ方
    • 正面から
    • ゆっくりと、優しい口調で
    • 答えを焦らせない
  • 聞く内容と、その後の対応
    1. 本人の名前・住所を聞く※答えられなければ、無理に聞き出す必要はありません。
    2. 服などに「みまもりシール」がついていないか確認する
    3. 近くに交番があれば連れて行く。

なぜ徘徊をしてしまう?

  • 認知症の場合
    • 自宅から「家に帰る」といって外出し、その「家」の場所がわからず歩き続ける
    • 近所のスーパーに出かけて行ったはずが、何時間も歩き続けている
    • 家の中で何かを探しているようにうろうろとしている
    • 仕事に出かけるつもりで外出し、いつの間にか迷子になっている
  • 認知症の種類
    • アルツハイマー型認知症
    • 脳血管性認知症
    • レビー小体型(しょうたいがた)認知症
    • 前頭側頭型(ぜんとうそくとうがた)認知症
  • 認知症以外の理由

あてもなく歩き続けることも徘徊といいます。不審者が空き巣狙い、犯罪目的などでターゲットを探して歩いている場合も、徘徊と呼ばれます。

自分の親が徘徊をするようになったらどうする?

  1. 理由を聞く
  2. 怒らない 
  3. 自由に歩いてもらう
  4. ほかのことに気をそらす

本人がひとりで玄関から出ていけないようにするには?

  • 玄関の鍵を新しいものに変えておく
  • 本人の手が届かないところに鍵をつける
  • ドアの前に大きな荷物などを置いておく
  • ドアの開閉がわかるセンサーを取り付ける
  • 靴や上着にGPSをつける~専用のものがあります。

徘徊をする親の心配が尽きない・・どこに相談する?

  • お住まいの地域の民生委員や自治会の役員、近所の方々
  • 本人が立ち寄りそうなお店や駅、交番など

その際、身長や髪型などの身体的な特徴をあわせて伝えておきましょう。

介護疲れで事件になっていることがありますよね。

そうならないためにも、ショートステイを含め施設入所を考えてみてはいかがでしょうか。切羽詰まってから入所申請をしても順番待ちをしている方が多いので、すぐには対応してもらえません。

介護認定が出たら、入所できる施設の範囲も広がります。

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