「母親が出かけたまま、数日帰ってこない。」
- 父親と不仲で嫌気がさし、失踪してしまったのかも。
- 浮気相手と駆け落ちし、失踪してしまったのかも。
- 事件に巻き込まれ、所在を隠すために失踪しているのかも。
上記のような家庭の悩みを抱えていませんか。
母親が帰ってこない理由は「家出・失踪」「駆け落ち」「事件・事故」がパッと頭に浮かびます。特に近年、精神病を患っている親がいなくなるというケースが増えています。
帰ってこない母親の身に何が起こったのか、帰ってこない理由があるのか、心配でしかないですよね。
私自身、母親となって日常の些細なことにイライラし、家族と喧嘩して家庭に居場所がなくなり、プチ家出をしたことがあります。
ですが、連絡を絶ち、居場所もわからない母親にはただごとではない、なにか大きな問題が潜んでいると思ってしまいます。
この記事では、母親が帰ってこない理由、相談先も紹介します。
この記事では以下3つのポイントをお話しします。
- 失踪とは
- 失踪理由
- 探す方法
書いてあることを実践すれば、母親の失踪問題が解決されることでしょう。
母親が帰ってこない!失踪?駆け落ち?
失踪とは、姿をくらまして行方が分からなくなること、行方不明になること、とあります。
(weblio辞書より)
行方不明者を探すには、最寄りの警察署に「行方不明者届」を出すことで、全国の警察網を駆使し捜索が開始されるのです。事件性が疑われる場合には特異行方不明者として本格的な捜索が行われます。
警察庁によると届出受理から所在確認までの期間は、受理当日が最も多く、次いで2~7日以内となっています。
失踪者の心理を探ると、大きく分けて2つあります。
- 状況を理解してほしい
- すべてを放棄したい
母親の心理を探ると、失踪発見のヒントとなります。また、母親が認知症による失踪ではないか、今一度考えてみるべきです。
失踪は行方をくらませるとともに、失踪者の人生も闇に包まれたものとなってしまいます。
失踪となった場合は家族への影響は?
失踪は、家族にとっては肉体的にも精神的にも大きなダメージです。なぜなら、家庭では母親が掃除洗濯などの家事全般を受け持つことが多いからです。
母親が病気で倒れると、家庭が回らなくなりますよね。
母親が失踪したことで起きる家族への影響は、家事などの日常的なことのほかに、親の介護や看取り、子どもの独立、夫の定年など、ライフイベントが影響します。
50~60代の母親世代には家族と向き合う機会が多くなります。なにかしらの悩みをもっていたのかもしれません。
相談先をあげてみます。
相談先
#9110警察総合相談窓口
電話をするだけで、警察総合相談窓口につながる
NPOよつば
家出・失踪の無料お悩み相談は050-5877-9344に電話するだけ
相談サポート
行方不明調査相談サポートは各種相談窓口を比較検討できる
無料電話相談(050-5577-7270)もある
しかし、失踪してしまった母親の心理を理解しないことには先へ進めません。
母親が失踪をした理由は?
母親の失踪理由を5つあげてみます。
- 家庭内不和
- 浮気・不倫
- 認知症・痴ほう
- 借金
- 事件・犯罪に巻き込まれた
母親が失踪をしてしまう原因には、身近な他人である父親との夫婦仲の悪化から、浮気・不倫へと発展し、そのまま不倫相手と共に失踪してしまうのです。
一方では、特に失踪の前兆が思い当たらない時もあります。単純な家出なのか、事件・事故に巻き込まれたのかの判別がつかない時は、警察や探偵などに依頼し、早急な捜索が求められます。
母親の失踪理由が浮気であれば、母親以外の人が関係していることが多いようです。そのため、日ごろの母親の言動を思い返し、心当たりがないか、考えてみることも必要です。
ほかにも、家族が知らない借金を抱えている可能性もあります。
死亡認定となるのはいつ?その場合の保険は?
死亡認定とは
- 事故や災害などで生死が不明である場合、災害発生時より3ヶ月程度経過したら法律上死亡したと推定する制度。
- 官公庁が認定を行う。
大きな震災における行方不明者については死亡届と申述書等の添付により、死亡が認定されます。
また、認定死亡として戸籍に記載があった場合には、死亡者の婚姻は解消され、相続が開始されるという効果を生じるのです。
失踪宣告とは
- 生死不明の者に対して、その生死が7年間明らかにならない時、法律上死亡したものとみなす効果を生じさせる制度。
- 家庭裁判所に申し立てる。
不在者は死亡したこととなるので、相続が開始されます。相続には借金も含まれますので、返済義務を負いたくない場合には相続放棄の手続きをしなければなりません。
相続に困ったときは、相続弁護ナビを利用してみる方法もあります。
契約者が行方不明の場合の保険金の受け取りについては、以下の通りです。
- 保険金の解約保険金の解約をする
- 解約の契約者本人が作成した委任状が必要
- 本人不在の場合、家庭裁判所に財産管理人を選定してもらう
このような手続きを経て保険金が受け取れます。ただし、財産管理人の選定には半年ほど時間がかかります。
他にも、失踪者が行方不明になって7年が経過すれば、法律上死亡扱いとなる失踪宣告を申し立てることができます。
では、年金はどうなのでしょう?日本年金機構は以下のように定めています。
年金を受けている方の所在が1月以上明らかでないときは、その世帯の世帯員の方は所在不明についての届出を行う必要があります。その後、受給権者ご本人へ現況申告書が送付されますが、現況申告書の返信がない場合については年金の支払いが一時止まります。
失踪した母親を探す方法は?
失踪者を探す方法は5つあります。
- 警察に捜索願を出す…事件性がないか調べ、警察にしかできないことを依頼する
- 探偵に人探しを依頼する…全国展開をしている人探しのプロに依頼する
- 自分で人探しをする…失踪者の人間関係などから自分で人探しをする
- インターネットを使って人探しをする…SNSやメールの履歴などから人探しをする
- ビラ配りや聞き込みをする…人からの情報提供を求める
独自のルートから得た情報を持っている探偵に依頼するのが見つかる可能性が高いと言えます。
なぜなら、警察は失踪者を特異行方不明者と扱い、事件性が高いと判断しないと動いてくれないからです。
調べてみたところ、人探しを探偵に依頼した場合、一般的に探偵の料金内訳は以下のとおりです。
- 基本料金(着手金)+成功報酬+調査料金
人探しの相場の調査期間は10日から2週間程度で5~6万円程度ですが、居場所がわからないケースで15万~40万円程度であり、捜査難易度によって変わります。
探偵は警察と違い、事件性がなくても捜索を続けてくれますので、探偵の人探しの成功率は90%を超えると言われています。
探偵事務所により異なりますので、調査内容と料金を比較検討なさってください。

判断ミスや間違った行動を起こさないように、自分がやるべきことを明確にし、優先順位をつけておくことが大切です。
そもそも身分を隠して第二の人生を送ることは可能?
失踪後、身分を隠して第二の人生を送ることは、不可能に近いです。
なぜなら、失踪後、一週間程度で結論は出ると言われているからです。
失踪者がSNSやメールなどをなりすまし、失踪を続けたとしても、家族から「行方不明者届」が出されている場合は警察のデータから割り出されます。失踪者に持ち物があった場合にはなおさら、本人の身分が割り出されるのです。
失踪後、考えられる事柄は以下のとおりです。
- 遺体で発見
- 海外へ逃亡
- 所在確認ができない
しかし、失踪したままの行方不明者は存在するのです。「裏社会の歩き方」の著者、丸山佑介氏によると、多くは借金を抱えて失踪し、返済のために風俗や地方でコンパニオンとして働いていると述べています。
失踪後、身分を隠して第二の人生を送ることは、ハイリスクであることは心に留めておくべきです。
失踪をした母親が帰ってきた。どのように対応をする?
失踪をした母親が帰ってきたら、まず暖かく迎えます。そのほか、警察に出した行方不明者届を取り下げます。
家庭が安心・安全なことをわからせ、失踪の再発を予防するためです。
その後、以下の3つを実践してみてください。
- 責め立てない…おかえりなさいが効果的
- 話しを聞く…無理に聞き出さない、本人が話すのを待つ
- 言動を傍観する…必要であれば医療機関へ
失踪者の発見、帰宅ですべて完結ではありません。失踪に至る原因、失踪者の心理を一番身近な家族が理解することで再発防止につながります。
まとめ
母親の失踪に関係することをまとめてみました。
- 連絡が取れず行方不明になることが失踪である
- 失踪となった場合、家族は肉体的にも精神的にも大きなダメージを受ける
- 母親が失踪をした理由は、家庭内不和、浮気・不倫、認知症・痴ほう、借金、事件・犯罪に巻き込まれたことが考えられる
- 失踪者が行方不明になって7年が経過すれば、法律上死亡扱いとなる失踪宣告を申し立てることができる。保険金は財産管理人の選定を受けてから受け取ることができる
- 失踪した母親を探す方法は、警察、探偵、自力の3つ
- 身分を隠して第二の人生を送ることは、かなり難しい
- 失踪をした母親が帰ってきたら、多くを聞き出さず、様子を見守る
失踪を機に家庭=心休まる場所、としての家庭の在り方の見直しの良いチャンスととらえましょう。
この記事が母親失踪問題に貢献できれば幸いです。
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