親も高齢になると、家族の間で終活について考えたり、話したりする機会も増えてきますよね。お葬式についても言えることですが、今はお墓にも様々な形が増え、選択肢は多くなっています。また、その多くの選択肢の中から「お墓を持たない」ことを選ぶ人もいます。
お墓は持つべき?それともいらない?誰もが一度は気になったことがあるこの問題について、一緒に考えていきましょう。あわせて、お墓の選び方についても解説していきます!
お墓はいらない!という方が増えている?
昔と今では、お墓や供養に対する考えが変化した!
現在「自分たちのお墓はいらない」と考え、お墓をたてない人や、もともと家で持っているお墓を墓じまいする人も増えています。この傾向には、昔と今でお墓や供養に対する考え方や環境の変化が関係しています。
どういった変化なのか、確認していきましょう。
昔の考え方
- 地域とのつながりが深い
- 親戚付き合いも多く、家のつながりを重んじる
- お葬式も多くの人に参列してもらう規模の大きめのものが一般的
- 家の墓を受け継いでいくのが当たり前
今の考え方
- 転居する人が多くなり、地域のつながりが少なくなっている
- 核家族化、親戚付き合いが減る
- 家族葬の増加、シンプルで必要なもののみで構成されるものが好まれる
- お墓も小さいものにシフト、代々家にあるお墓は遠方で足が遠のく
お墓はいらない派の意見!
実際に、お墓はいらないと考えている人の意見にはどのようなものがあるのでしょうか。ここで、代表的な3つの意見を見ていきましょう。
1.跡を継ぐ人がいないので必要ない
お墓をたてる上で、跡継ぎの有無というのは重要になってきます。永代供養などでない限り、お墓を管理してくれる親族が必要であると規定している墓地・霊園は多いです。
一方で、子どもがいない家庭も多くあります。「この家は自分たちの代で終わりだし、お墓を管理する人もいないから必要ない」と考える人もいるのです。
2.お金をかけたくないので必要ない
お墓がいらないと考える人が挙げる理由で多いのがコスト面です。もともと家にあるお墓を継ぐにしても、定期的な管理や供養のための費用がかかってきます。
また、次男であるなどの理由で継ぐ墓がない場合は、墓を購入するためにかなり高い費用がかかります。「そんなに高いお金を出してまで、お墓を持つ必要はない」と考える人が増えているのです。
3.死後のことに関心がない
死生観などに関わってくる部分になりますが、自身の死後については関心がないことも、お墓は必要ないと考える要因のひとつになることが多いです。
「死んだ後のことはどうせわからないから」「霊魂の存在を信じていないので、自分自身にもそこまで供養の必要を感じない」という、古くからの慣習とは違う、新しい考え方がうまれています。
お墓がないことのデメリットとは?
お墓を持つと管理も必要だしコストもかかる、デメリットも多いし必要ないのではないか、そう思いますよね。では、逆にお墓がないことによるデメリットを確認しましょう。
大きく、5つのデメリットがあります。
- 遺骨の取り扱いに困る
- お参りができない
- 親族からよく思われない可能性がある
- 合祀にすると他の人の骨と混ざる
- 合祀・散骨をすると遺骨の取り出しができない
1.遺骨の取り扱いに困る
もし、死後に入るべきお墓がなかったり、遺骨の埋葬方法について周囲に意思を伝えていなかったりすると、遺族は遺骨の埋葬について取り扱いに困る事態になります。
また、「墓地埋葬法」という法律があり、火葬された遺骨は法律で許可された場所に埋葬しなければならず、自宅の庭であっても許可なく埋めることは法律違反と定められています。つまり、必ず何らかの形で埋葬することが必要です。
2.お参りができない
お墓を持たない場合、または散骨し既に骨自体もどこにも残していないという場合には、のこされた家族・友人たちが墓参りをして故人を偲ぶことができません。
3.親族からよく思われない可能性がある
親族の中でも、人によっては古くからの価値観を大切にしていたり、あるいは住んでいる地域柄、昔からの慣習を守ることが当然だと考えたりする人もいます。
そうした中で、「墓を持たない」という新しい選択肢が受け入れられず、親族間でトラブルが起こるなど不和に発展するケースもゼロではありません。
4.合祀にすると他の人の骨と混ざる
個人のお墓をたてない埋葬方法のひとつに、「合祀」というものがあります。これは、火葬された複数人の遺骨をまとめて同じ墓穴などに埋葬するものです。
コストが抑えられる、管理が必要ないという一方で、全く知らない人の遺骨と混ざってしまうため、抵抗感があるという人もいる埋葬方法です。
5.合祀・散骨をすると遺骨の取り出しができない
前の項目でもお伝えしたように、合祀は他の人の遺骨と混ざってしまいます。また、遺骨のすべてを散骨した場合には手もとに残っているものがありません。
遺骨が取り出せないことによる影響は、もし将来的に子どもたち自身がお墓をもつことを選んだ時に「せっかくだから、両親の遺骨もいっしょにおさめたい」と望んでも、改装手続きがまったくとれないということがあります。
お墓はやっぱり必要です!
お墓を持つメリット
- 安心して遺骨を埋葬してもらえる
- 家族とのつながりが感じられる
- 遺族の心のより所になる
- 生前から準備しておくことで、好きなお墓を選べる上に遺族の負担が減る
お墓は、つい自分個人の問題として考えてしまいがちですが、実はそうではなく家族全体の問題でもあります。
のこされた家族にとっては、悲しみを乗り越えるための場所として、故人との思い出をつないでいくための場所として、心のより所としてお墓を必要としているケースもあります。
正直お墓なんて無意味で必要ないものとずっと思ってたけどやっぱいるわ… 無性にお墓参りがしたい 人間て形を欲しがる生き物なんだね
— 高橋菜々👽Nana Takahashi (@NanaTakahashi7) December 9, 2020
また、今は終活の一環として生前の元気なうちにお墓を購入する人も増えてきています。現在、一言でお墓と言ってもさまざまな種類があります。多くの選択肢の中から自分の希望する条件にあったお墓を選び、周囲に伝えておけば、遺族もしっかり埋葬ができるうえに負担を減らすことができます。
では、実際にお墓にはどのような種類があるのか気になりますよね。今からはお墓の種類や近年人気が出てきた埋葬方法、そしてそれぞれにかかる目安の金額をご紹介していきます!
今どきのお墓の選び方!後悔しないお墓選び基準とは?
お墓選びにおいて重要視される条件は大きく3つあります。
- お墓の種類
- 費用
- 立地・所在地
この3点についてある程度の見通しやビジョンが決まっていれば、お墓選びはかなりスムーズに進めることができます。とはいえ、今までお墓の種類についてあまり考えたことがなかったという方もいますよね。
では、お墓の種類や埋葬方法と、それぞれの費用について簡単にお伝えしていきます。
一般墓
最も多い、墓石を墓標として代々家で受け継いでいくお墓のことです。跡継ぎがいて近くに住んでいれば、後の代であらたにお墓を購入する必要はありません。
墓地・霊園の土地の一区画を購入するため、購入費用は高額になります。一方で、家族数代にわたって納骨できるスペースがあることが魅力です。
費用の相場:150万~200万円
永代供養墓
家族に代わって、霊園や寺院が墓の管理や供養をおこなってくれます。お墓の管理の負担を家族にかけたくない、またはお墓の世話をしてくれる人がいないという場合に適しています。
永代供養墓の中にも、一般墓に永代供養がセットになっているもの、最初から合祀のかたちを取るもの、墓標を立てない納骨堂や樹木葬など様々なものがあります。
合祀墓
他の人の遺骨と一緒に埋葬されるお墓。墓石の代わりとなるモニュメントの下や、墓石でできた小屋などの中に遺骨をおさめます。霊園によっては、他の人の遺骨と混ざらないように、個別タイプを選べるところもあります。
費用の相場:1人あたり5万~30万
納骨堂
一般墓や樹木葬のような屋外の墓地とは違い、屋内の専用スペースに遺骨を安置しお参りできるようになっています。ロッカー型や仏壇型など、家族分の遺骨をおさめられるものから一人用のものまで、幅広く種類があります。
費用の相場:1人用 5万~20万
家族用 50万~100万
樹木葬
樹木を墓標とするお墓で、墓地や霊園の決められた区画内の地中に遺骨を埋めます。埋葬方法も合祀タイプや個別タイプ、さらには1人用から数人で入れるものまで様々で、費用を抑えられる場合もあります。自然に還ることができるというイメージから、近年人気が出ています。
費用の相場:15万~50万
散骨
自然の中に遺骨をまく埋葬方法です。自然葬に分類され、墓標もないのでお墓の管理が必要ありません。山林散骨、海洋散骨など選択肢もあり、故人の好みで選択もできる一方、散骨できる遺骨の大きさや場所などかなり細かくルールが定められています。自分の好き勝手にできるわけではないので、必ず業者への依頼が必要になります。
費用の相場:山林散骨 5万~10万
海洋散骨 10万~20万 ※同行の場合は別途移動費や滞在費がかかる
お墓の種類や埋葬方法、それぞれの費用についてお伝えしました。イメージはなんとなくわいてきましたか?
要望にあったお墓を選ぶなら「比較サイト」を活用すべし
では、自分のニーズにぴったり合うお墓を選ぶために、どのような方法で探せばいいのでしょうか。代表的な方法をご紹介します。
- 近くの霊園に問い合わせる
- 近くの石材店にたずねる
- 付き合いのある寺院に相談する
- インターネットを使う
この中でおすすめの方法は、「4.インターネットを使う」です。
今は、あらゆる情報がインターネットで手に入る時代です。「お墓 地名(例:東京)」と検索をかけるだけでも、たくさんの情報が出てくるので、どのサイトから開いていいか迷いますよね。
そこで、ぜひ使ってもらいたいのが比較サイトです。その名の通り、あらゆるお墓の情報を比較できるサイトですが、お墓選びで失敗しないために、なぜ他の方法ではなく比較サイトがおすすめなのか、説明していきます。
自分ひとりで探せる情報には限りがある
「1.近くの霊園に問い合わせる」 という方法ですが、ときどき自宅のポストに霊園の折り込みチラシが入っていることもありますよね。自宅から行ける距離に霊園があるということなので、チラシをもとに霊園に問い合わせをするのも有効ですが、きっかけが受け身であり得られる情報が少ないです。
人生で最後に使うものを買うので、自分にぴったりだと感じるものを選ぶためにも、情報はできるだけ多く手に入れた方がいいですよね。
取引しているところしか教えてくれない、選択肢が少ない
「2.石材店にたずねる方法」です。石材店は墓石造りを担っているお店もあるので、墓地や霊園とのつながりがあるので、お墓探しにおける方法のひとつです。ただし、取引のある霊園しか教えてくれない可能性があるため、予算や埋葬方法など希望と合致するとは限りません。
また、「3.寺院に相談する方法」。もし相談した寺院が死後供養をおこなっていて、墓地を持っているのであればそこをすすめられるかもしれません。そうでなかったとしても、つながりがある寺院などの墓地を紹介される可能性があるので、多くの場所を見て選ぶことができるとも限らないのです。
これらの理由から、全国のお墓の情報が掲載されている比較サイトを利用した方が、様々な情報をもとにお墓選びができるので、失敗が少ないのです!
お墓選び比較サイト利用のメリット・デメリット
もちろん、比較サイトにもそれぞれメリットとデメリットがあるので、お伝えしていきます。これを理解していただいた上で、ご自分にぴったりの方法でお墓選びをしてほしいです。
比較サイト利用のメリット
- 自宅にいながらお墓探しができる
- 地域ごと、お墓の種類ごとに調べられる
- 他業者(石材店、葬儀社等)のあっせんではないので、公平な情報が多い
- 自分で直接探すより、多くのお墓の情報に出会える
- フリーダイヤルでの相談・サポートが充実
今は直接対面で会わずに、なんでもオンラインでできるように移行している時代。インターネットで自分だけで調べられるかなと不安になるかもしれません。
でも、多くの比較サイトが年中無休のコールセンターを設置しているので、いつでも相談できます。これは安心ですよね。
では、一方でどんなデメリットがあるのでしょうか。
比較サイト利用のデメリット
- 自分で主体的に探す必要がある。(=待っていれば条件に合うお墓の情報を教えてもらえるわけではない)
- サイトによって掲載数や情報にばらつきがある
ある程度自身が希望するお墓のビジョンがあれば、比較サイトは使いやすいはずです。ただ、一言で比較サイトといっても、複数のサイトがあるので、その中から自分にとって検索しやすい、情報がわかりやすいと思えるようなサイト選びも重要です。
お墓比較サイトなら この3つなら間違いない
比較サイト利用のメリットとデメリットが確認できたところで、実際に多くの利用者がいる、ここなら間違いない!と自信を持って言えるサイトと、それぞれのポイントをお伝えします。
近くのお墓
- スマホで閲覧がしやすい
- 無料かつ年中無休のコールセンターで相談ができる
いいお墓

- 全国で9000件以上の墓地・霊園情報を掲載
- 口コミ情報もあるのでわかりやすい
お墓さがし

- 全国で6000件以上の情報を掲載
- フリーダイヤルでの相談で、資料請求から見学予約まで簡単
いずれのサイトも、一般墓だけでなく納骨堂、樹木葬などさまざまな埋葬方法での検索が可能なので使いやすいですよ。
個人的なイチオシは「近くのお墓」一択です
中でも一番のおすすめサイトは「近くのお墓」です。
何といっても、スマホでの利用に特化したサイトなので、いつでもどこでも思い立った時に調べることができます。普段仕事で忙しい人にとって、スマホで閲覧しにくいサイトを見るために、わざわざ自宅でパソコンを起動するのはちょっと面倒ですよね。
「近くのお墓」は、むしろスマホで閲覧・検索することを前提につくられたサイトなので、すきま時間で情報を調べることができ、現役世代にはとてもぴったりです!
また、無料で利用できる年中無休のコールセンターがあるので、土日でも相談しやすいです。平日時間が取れない現役世代にとっては、土日でも電話がつながるのは魅力ですよね。
さらに、資料請求や見学予約もボタンのタップひとつで簡単にできます。葬儀屋お墓についてのお役立ち情報も満載なので、このサイトだけで様々な知識を得ることができるのもおすすめポイントです。
まとめ
今回は色々な情報が盛りだくさんになりました。ここで、全体を通してのまとめをしておきましょう。
- お墓はいらないという人が増えたのは、今と昔で考え方や環境が変化したから
- お墓がいらない理由、多いのは跡継ぎ問題やコスト面!
- 遺骨は必ず埋葬が必要。お墓がないと困ってしまう!
- お墓があると遺族の心のより所にもなる、メリットもいっぱいあります
- お墓の種類も増えています!跡継ぎの心配がない永代供養墓の人気上昇中
- お墓探しには「比較サイト」の利用がおすすめ!
- 比較サイトにもメリット・デメリットが。自分に合うサイトをまず見つけましょう!
- 「近くのお墓」「いいお墓」「お墓さがし」が代表的な比較サイト
- 一番のおすすめはスマホでも使いやすい「近くのお墓」!
一般墓や永代供養墓など、増えてきたお墓の種類についてもご紹介してきました。
ただ、多くの人が「お墓はいらない」と考えるようになったのと同じように、これからもお墓に対する人々の考え方は変化し、そのニーズにあわせて、お墓や埋葬方法もどんどん多様化してくるはずです。
お墓をつくるかつくらないか、個人の問題だけでなく家族にも関係することなので、答えを出すのは難しいですよね。そんなときは、「どんなお墓があるのか、費用はどれくらいかかるのか」を簡単に利用できる「近くのお墓」で調べてみてください。
実際に掲載されている情報を見ると、自分や家族のお墓についてどうしていくのがいいか、少しずつビジョンが見えてくるはずです。ぜひ、お墓の悩みを解決する手段として利用してみてくださいね。
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