- 両親の別居理由がわからない
- 別居後の親の生活が心配
- どうサポートすればいいかわからない
こんな悩みをお持ちではないですか?親が1人暮しをすると、誰もが不安になります。私も父親が一人暮らしなので、心配ですし何をサポートすればいいか悩んでしまいます。この記事では、別居経験者の話から解説していきます。
この記事の悩みを解消するポイントを下記にまとめました。
- 両親が別居をすることによるメリット・デメリットは?
- 両親が別居をしている場合に老後の面倒はどうする?
この記事を読めば、熟年別居は、不仲問題だけではない「命の問題」が関わってくる事を、想像以上に認識することになります。
両親が長らく別居をしているけど離婚をしない理由は?
離婚をしない理由には、3つの点があげられます。
- 父親が、子供に会えなくなるのが辛い(親権は、母親が強いから)
- 離婚手続きが、面倒
- 世間体や社会的地位が、気になる
離婚をする理由はありますが、離婚しない理由のほうが大きいですね。
父親が、子供に会えなくなるのが辛い(親権は、母親が強いから)
離婚とは、夫婦が離れ離れになり普段の生活とは180度生活が変わってきます。
つまり、親権が母親になった場合、父親は、子の進学や婚姻などに法的には、親としての発言権がなくなります。
子供の顔を見るのも限られてきます。
父親の立場に私がなってみたら、他人事ではない「悲しみ」「辛さ」「孤独」を私は強く感じます。離婚をするぐらいなら、「我慢しよう」「他にいい案を考えよう」と思うのが普通です。
離婚手続きが、面倒
- 事前準備・・・住む場所の確保、生命保険の受取人変更、離婚協議
- 離婚届 ・・・協議離婚の場合は、20歳以上の証人2人
- 離婚後の手続き・・・住民票の異動、国民保険切り替え、国民年金加入、世帯主変更、子供関係 他・・・
これだけの手続きがあると、相当の理由がない限り離婚をためらう人はいますよね?
手続きが面倒で離婚をとどまる人は少なくありません。
実際、私の知人は、仕事で忙しく時間がないため離婚手続きをするのにかなり苦労したと話す人もいましたので、離婚も考えものです。
世間体や社会的地位が、気になる
周りからの眼は気になるところです。離婚をすると、近所から「離婚話」が広まり、生活がしづらい人も多いですね?
出来れば、隠したいところですが、どこからふと話が湧いてきます。
例えば、私の部下で、課長職に就いていたSさんは、離婚後の環境が大きく変わったと話していました。なぜ、離婚が伝わったのか知らないが、近所の方達からおかずをお裾分けしてもらったり、町内会の当番を外してもらったりしてくれたそうです。
また、会社では、「仕事量が増えた」と嘆いていました。
良いこともあれば嫌なこともありますが、そっとしてもらいたいですね?
離婚をとどまり、下記内容を理由に別居に至った方達もいます
- 婚姻費用がもらえる
- 子供を片親にしないため
- お互いを見つめなおすため
離婚のハードルは、高いのは事実です。
婚姻費用がもらえる
別居は、離婚とは違って結婚している状況です。別居するからと言って「夫名義」の家を出ていく必要はありません。夫婦には「同居義務」があるからです。
生活面においても「婚姻費用分担請求」があり、夫から費用を受け取ることができます。
別居しながらも、生活環境は大きく変わることはありませんが、事前に夫と交渉する必要性があります。
子供を片親にしないため
離婚をすれば、失うものがあります。子供です。
例えば、夫の生活環境の中に、子供がいなくなる可能性があります。同時に「親権」を失うことになりますので、嫁が片親になってしまいます。
子供のためにも、避けたい人が多いです。なので、「離婚」はせずに、別居を選ぶのです。
お互いを見つめなおすため
一緒にいるだけで、険悪ムードになることは、避けられません。別居をしてお互いを見つめ直すことで、考え方が変わってくる場合もあります。
例えば、「一緒にいる時は気づかなかったけど、知らないところで助けてくれていたんだ!」と思い直す人もいます。
一緒に住んでいた時のストレスを浄化する意味合いと気づきをもたらす別居でもあります。
お互いが見つめ直す期限を決めないとズルズルと別居生活を満喫してしまうところが怖いところです。
別居生活を決断した背景には同居に「ふさわしくない」背景があります。
- 価値観が合わない
- 夫が生活費を入れてくれない
- 夫が、嫁や子供に暴力をふるう
価値観が合わない
価値観が合わないのは、他人同士当然だと考える夫婦もいますが、一部の夫婦には極端に嫌がる場合もあります。
例えば、買い物の金銭感覚です。
ある商品が安いと思って購入したものを、「よくこんなに高くて必要もないのに何個も買ったね?」と会話が5〜6年続き、そのうち会話がなくなってくるのです。
また、趣味で集めていたミニカーも「何個も同じようなもの必要ないでしょ?」と数回に渡り捨てられたことで、雪だるま状態で不仲状態が膨れ上がって別居に至るのです。
価値観が合わないのは仕方がないのですが、相手を悩ます一撃を何度も食らうと「確信」に変わり別居へとステージが、変わっていきます。
夫が生活費を入れてくれない
妻からすれば、別居は当然です。夫婦である以上、収入がなければ生活できませんからね?
もちろん、離婚に至らなかった理由は、「子供の影響を考えて」など様々の事を考慮に入れて考え抜いた「苦渋の決断」です。
生活費を入れない夫に「婚姻費用分担請求」は、実際に行われるかは交渉次第です。
夫が、嫁や子供に暴力をふるう
暴力を振るうのは、警察沙汰で、離婚レベルです。
なぜ、別居なのでしょうか?
子供の事を考えて、離婚をためらっているのかは疑問ですが、関係を絶たない限り子供に悪影響を及ぼすことは、確実です。
夫と相談より、警察や弁護士などに頼ることをおすすめします。
両親が別居をすることによるメリット・デメリットは?
両親が、別居したことによって子供にかかるメリット、デメリットをあげていきます。
メリット
子供の前で喧嘩がなくなる
親が別居して、子供にかかるメリットはどう考えても、険悪なムードを目の前で遭遇しなくなるだけです。
本来、親が別居している時点で、子供にとってもマイナスです。
全くいいことなんてありません。
デメリット
- 衣食住の心配
- 心身の心配
- 将来の心配
衣食住の心配
両親が別々に住むのですから、生活における心配は子供としては避けられませんね?
「ちゃんと、ご飯食べてるかなぁ」「洗濯とか出来てるのかなぁ」「金銭管理は、出来てるのかなぁ」など心配事は絶えません。
特に、父親に対して衣食住の不安はありますよね?
夫婦一緒に暮らしていた時は、家のことはすべて嫁に任していた父親が多いです。子供のやれることは、週に何度かご飯をを持っていって、状況を確認しておく必要があります。
特に家事に慣れてない父親は、「火」の心配はありますよね?
例えば、「コンロで火を点けていたのを忘れて、居眠りしてしまった」「タバコの消し忘れ」など不慣れが理由に大変な事になりかねません。
下記グラフは、住宅火災における死者数の推移です。
資料:消防庁「平成28年(1月〜12月)における火災の状況(確定値)」
住宅火災における死者数の約7割は、65歳以上です。
「注意力不足」「忘れる」「体が不自由」など様々な要因で、この様な結果を生んだのですが、本当に1人暮らしは有益なのか、もう一度考え直す必要があります。
心身の心配
何十年と夫婦で暮らしてきて、いきなり別居をすると言われた子供は、「心身の心配」をまず最初に気にかけます。
1人暮らしをすることで、心身に負担が来るんじゃないか?
「精神的に病んで、体が弱くなり体調悪化で自宅で息を・・・」
資料:東京都福祉保健局東京都監察医務院「東京都23区内における一人暮らしの者の死者数の推移」
年々死亡者数が増えてきてるのがわかりますか?
非常に危険な推移ですが、ご両親はこの状況を見てなんて答えるのか気になりませんか?私なら、別居はやめるよう伝えます。
「俺(私)は、そんな年ではない、こんな心配はいらない」と答えるのでは、ないでしょうか?
一人暮らしの時は若くても、別居が長くなると同時に年齢も上がってきていることを考えていません。
私もですが、いつまでも若くはないんです。親を放置しないで、見つめてください。
別居生活を始めと連絡を取る事をおすすめします。そこで、子供が身の回りの管理を徹底するよう話します。
別居することによって、子供に不安を与えることを徹底的に伝え、自分事だけではないことを認識させます。
新しい生活で、不慣れで危機管理力が薄れていく親であれば、実行する以外他はありません。
上記のグラフに載るか載らないかは、親子の意識次第です。
将来の心配
別居生活が長くなると心配事は増えてきます。「この先、ずっと別居が続くのでは?」と子供なら考えますよね?
子供からのアドバイスとしては、期限別居をおすすめします。
ダラダラ、過ごしても先は見えています。
籍は入っているのに、別居を選ぶのですから、期限を決めて最終的にはどうしたいのかを期限後に決断してもらいます。その間に、夫婦で暮らすのか、別の道を歩むのか?自分のこと、相手のこと、そして子供のこと。
今までは、お互いの顔を見ると考えられなかったことも、考える期間にすれば良いのです。
離婚をしなかった時の子供のメリットとは
子供にとってのメリットは、断絶の心配をしなくてすみます。
両親が離婚をすれば、他人になります。他人になれば、収入も自分で発生しないといけません。その負担がない分、子供は安心があります。
離婚に踏み込まなければ、両親の別居解消も可能性があるので、子供のメリットは断絶を免れたことです。
両親が別居をしている場合、結婚式の招待はどうする?
別居している両親を結婚式に呼ぶか?
配偶者に確認します。別居していることは、いずれバレます。配偶者側の両親によっては、「縁起が悪いから遠慮してくれ」などと言ってくる親もいます。
離婚はしてないが、同居してない状況を、配偶者とその家族はどう感じるかです。やはり、相手あっての結婚式ですからね。
別居状況を話すタイミングは、婚約する前が良いと思います。
式の準備が、整って来た状況で、配偶者の両親から反対されたらどうしますか?
配偶者の両親に「なんでこんな時期に話すの?」と言われる事を考えたら、全て知ってもらってから、婚約したほうがスッキリしませんか?
相手の事も考えておかないと、後でもめ事になったというケースもあります。その後に、別居している両親に招待してみてください。
もちろん、ご両親の仲によりますが、「顔合わせたくないから結婚式に出ない」と言う親もいますので、相談が必要です。
また、配偶者に片親のみの出席もいいのか相談が必要です。離婚はしてなくても、式ごとでは別居はとてもイメージはよくありません。なので、必ず隠さず相談する必要があります。
両親が別居をしている場合に老後の面倒はどうする?
別居している親の老後の面倒は、両親共に面倒を見ます。片方だけ面倒見るなんて、人としてありえませんからね?
しかし、別居してる両親の面倒を見るのは、無理です。子供は、仕事や子供や両親の面倒で更に疲弊します。
ならば、他者の力を借りるしかありません。他者とは、ホームヘルパー、介護施設などの力です。もちろんお金はかかりますが、公的機関を使うことにより負担が減ります。
両親は、身の回りの事をいつまで続けられるでしょうか?
厚生労働省 介護保険について
早めの理解が必要です。
別居してる両親に、同居するよう頼んだら?
同居を受け入れる事は、無いです。
理由)
- めんどくさい
- 今の暮らしが良い
- あきらめる
年齢を重ねるうちに、環境を変えようとする行為を、めんどくさいと言う方が多いです。「この年になって、また引っ越すの嫌だよ」と話す人がいます。また、今の暮らしに慣れた、好き、離れたくないなどの好印象を持たれるのも理由です。
もう一つは、「今更、嫁と暮らす必要ある?」と話す方がいます。「別居して、自分の生活が定着したのに、また新たに環境を変えて一緒に暮らす必要があるのか?」と昔に夫婦で暮らしていた頃の思い出は、跡形もなく消え去っています。
もう、同居することをあきらめています。
ごく一部ですが、お互いの積み重ねてきた不満を上回る同居願望が、別居して再度意識する人もいます。
時々顔を出して話を聞きに行ってみると、両親の仲がわかります。状況次第で、促してみるのも一つの手ですね。
「両親が長らく別居をしているけど離婚をしない理由は?老後の面倒はどうなる?」のまとめ
- 離婚をしない理由は、「子供に会えない」「面倒」「世間体、社会的地位」が、気になるから
- 別居理由は、「婚姻費用」「子供を片親にしない」「見つめ直す」
- 別居背景は、「価値観」「夫の生活費をいれない」「暴力を振るう」
- 別居による子供へのデメリットは、「衣食住」「心身」「将来」の心配
- 別居は、命にも関わる
- 両親の別居を告白するタイミングは、婚約前
- 両親の面倒は、他者を使う
別居をすることに、良いことはありません。周りに負担をかけるだけです。
長年に渡って、「不平不満」「自立したい」などが積り不仲になり、別居に至ります。コミュニケーションや相手を受け入れる思いやりが、足りなかったのも事実です。
子供世代は、親の別居に心配しているかもしれませんが、果たして子供世代が、熟年になった頃に、別居という「手段」を使うのでしょうか?
両親を見てどうして別居をしてしまったんだろうと、自分ごとに置き換えて考えることで将来の別居を防げますので、夫婦のコミュニケーションを大事にしてください。
別居は、「死」を早めるリスクがあります。
両親が別居をすることによるメリット・デメリットは?を再度読んで、若いうちから実行することをおすすめします。
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