結婚してから年数が経っても、悩みが尽きないのは義実家との付き合いですよね。
当初は、義両親に好かれるよう努力していた方も多いはずですが、今となってはお互いにその人の本質も見え、「ここは相いれない」「ここは話が合う」と適度な距離感を保っている人も多いのではないでしょうか。
一般的に嫁と義実家との付き合いでよく言われるのが「嫁姑問題」ですが、実は姑よりも舅とうまくいっていない人、舅が嫌いだという人も多くいるのです。
中には、この嫁舅問題が理由で「舅と同じ、義実家の墓に入りたくない」と自身の墓問題に発展するケースもあります。
今日は、舅が嫌いだと考える理由は何なのか、同じお墓に入りたくない場合にどうしたらよいかを紹介していきます。
舅との付き合いに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください!
舅が嫌いになった理由5選 その1:いつも命令口調
父親世代には、いわゆる昔ながらの家父長制の考え方が残っている人も多いですよね。
一家の中で父親である自分が一番偉いと思っているので、あなたに対してだけではなく、自身の妻である姑や、息子に対しても命令口調で話す人もいるでしょう。
例えば、「箸を取れ」というような、自分でやればいいじゃないかと思う些細なことでも命令してくることが頻繁にあり、腹が立つと感じる人もいます。
これが何度も積み重なることで、舅が嫌いだという要因になるのです。
舅が嫌いになった理由5選 その2:頑固で手に負えない
もともと頑固な性格をしていた人もいれば、以前はそうではなかったのに年を取ってから頑固になったというような人もいるでしょう。
他の人の意見に耳を貸してくれない、というだけでも接していてなかなか大変ですが、前の項目でお伝えした「一家の中で父親である自分が一番偉い」という考え方も加わると、どうでしょうか。
他の人の意見を聞かないだけでなく、「自分が一番偉いので自分が言っていることは正しい、間違えるはずない」と考え、自分が間違っていても認めないし謝らないというケースも珍しくありません。
ここまでくると手に負えないと感じ、舅のことを嫌い、距離を置きたいと思うのも共感できますよね。
舅が嫌いになった理由5選 その3:デリカシーがない
デリカシーのなさが、舅を嫌う決定的な理由となった人も多いのではないでしょうか。
家族とはいえ、もともとは他人同士であったのに、それをすっかり忘れて繊細な問題にまでずけずけと口出しされたことがあるという人もいますよね。
また、中には男尊女卑ともとれる発言が多い舅もいます。
近年、ジェンダーについては世間の目も厳しい中で、まったく配慮していないという点に嫌悪感を抱いてしまうのです。
舅が嫌いになった理由5選 その4:清潔感がない
人は見た目がすべてではありませんが、少なくとも他者に与える印象なども大事ですよね。
ずっと昔に買ったシャツを、くたくたになるまで十数年あるいは何十年も着ている。
良く言えば物持ちが良いですが、悪く言うと身なりに無頓着ですよね。
ほかにも、お風呂に毎日入らないことなども舅に清潔感がないと思う要因のひとつにあげられています。
これまでの舅の生活スタイルや嗜好にも関わってくるので、なかなか指摘しづらいこともストレスになってしまいます。
最低限清潔感は保ってほしいですね。
舅が嫌いになった理由5選 その5:酒癖が悪い
父親世代にとっては、男は酒が飲めて当たり前という考え方の時代。
現役で働いていたころは、接待や社内の飲み会などが毎日のようにあったのではないでしょうか。
もちろん、中には健康のためにお酒は控えているという方もいれば、今も変わらずお酒をたくさん飲んでいるうえ、酒癖が悪いという方もいますよね。
お酒が入ると長々と説教じみた話をされたり、何度も同じ話を聞かされたりしたという経験はありませんか?
舅本人はお酒で気分が良くなっていますが、ちゃんと相槌をうっておかないと「聞いているのか?」と怒ってくることもあり、理不尽ですよね。
舅と同じ墓に入りたくない!夫にいつ伝える?
今まで様々なことをこらえてきたものの、「もう我慢できない、舅と同じお墓には入りたくない!」と心に決めた後、いつどのように夫に伝えたらいいのでしょうか。
夫に伝えるのにふさわしいタイミングと、伝え方を説明いたします。
伝えるタイミング
熟考したなら、先延ばしにせず早めに伝えるのがいいでしょう。
また、実際に舅が亡くなってお墓問題に直面したときよりも、舅が健在のほうが理想的です。
夫にとっては大事な父親であることに変わりないですから、亡くなった後に「実はあなたの父親が嫌いだから、同じ墓に入りたくない」と聞かされるとショックに感じてしまいます。
また、繊細かつ重要な問題ですから、感情的にならず落ち着いて話ができる頃合いを見計らって、話を切り出してくださいね。
どのように伝える?
では、肝心な伝え方について例文を考えました。
夫の気持ちにも配慮して柔らかい言い方になっていますが、汎用性も高いはずです。
最初の一言が難しいですが、今から紹介する例では話の切り出し方を「義両親が自分たち子供夫婦の前で終活の話をしていた」という理由にしました。
そのほか、「テレビで特集されていた」「友人の間(職場)で話題にあがった」など考えるきっかけがあったという言い方でもいいでしょう。
それでは、見てみましょう。
妻「この間、お義父さんとお義母さんが終活の話をしていたでしょう」
夫「そうだったね」
妻「それで、自分の将来のことも考えたんだけど、できたら私、お義父さんと別のお墓に入りたいなと思うの」
夫「どうして?」
妻「価値観の違いなんかは仕方ないけど、実は今までお義父さんとの付き合いの中で我慢していることも多かったの。だから、お墓の中ではのびのびと過ごしたいのよね」
必要に応じて、ご自分にぴったりな話し方に変えてみてくださいね。
夫が怒ったらどうする?
あなたの気持ちを素直に伝えても、夫がすぐに受け入れられなかったり、逆に怒ってしまったりすることも考えられます。
そうしたときは、その場でそれ以上話をするのはやめましょう。
クールダウンさせ、日を改めて伝えるようにしてください。
感情が昂っている時に話しても、真剣な気持ちは通じません。
日数をかけてもなお納得してくれないようだったら、夫の説得は諦めて別の方法をとりましょう。
具体的には、自分の希望通りの供養をしてくれそうな人(実家の家族など)に意向を伝え、亡くなった後に入れるお墓の準備をしておくことです。
舅姑の墓に入らないときのお墓の選び方は?
新しくお墓を立てる
舅と違う墓に入れるようになったものの、家の墓を継承するため夫とも別になる場合は自分ひとり用のお墓をたてる選択肢もあります。
また夫が家の墓を継ぐ必要がなく、あなたと一緒のお墓に入ることを選んだ場合は、2人用あるいは家族で入れるお墓選びをするのもいいですね。
ただし、一般的にイメージする屋外の墓地・霊園にある、墓石を墓標とする一般墓は、土地の一区画を購入するため費用もかかり、後を継いでくれる人がいない場合は撤去することになります。
そのため、自分のお墓を継いで管理してくれる人がいないのであれば、永代供養墓がおすすめです。
ここで、お墓の種類について簡単に説明します。
1.永代供養墓
家族に代わって、霊園や寺院が墓の管理や供養をおこなってくれます。
お墓の管理の負担を家族にかけたくない、またはお墓の世話をしてくれる人がいないという場合に適しています。
2.樹木葬
樹木を墓標とするお墓で、墓地や霊園の決められた区画内の地中に遺骨を埋めます。
埋葬方法も合祀タイプや個別タイプと様々で、費用を抑えられる場合もあります。
自然に還ることができるというイメージから、近年人気が出ています。
3.納骨堂
一般墓や樹木葬のような屋外の墓地とは違い、屋内の専用スペースに遺骨を安置しお参りできるようになっています。
ロッカー型や仏壇型など、家族分の遺骨をおさめられるものから一人用のものまで、幅広く種類があります。
実家のお墓に入る
自分を大事に育ててくれた両親や、かわいがってくれた祖父母が眠っている実家の墓に入りたいと考えている人もいるはずです。
新たに準備する必要がないので、費用もお墓の購入に比べるとかかりません。
また、実家の墓に入る際に確認しておくべきポイントが2点あるのでお伝えします。
1.実家のお墓の祭祀継承者の確認
お墓や遺骨などに関する決定権を持つ人のことを、祭祀継承者といいます。
多くは、その家の長男がこの役割を担っていますが、この祭祀継承者の了承がないと実家のお墓に入ることができません。
前もって同意を得る必要があります。
2.墓地の管理規約
墓地によっては、家族であっても苗字が違う場合は埋葬できないという規約が定められている場合もあります。
そのため、あらかじめ管理規約の確認が必須です。
もし、苗字を戻さなければならない場合は、先に配偶者が亡くなっていれば婚姻関係終了届を役所に提出することで死後離婚が成立し、苗字を戻すことができます。
散骨する
自然の中に遺骨をまく埋葬方法です。
自然葬に分類され、墓標もないのでお墓の管理が必要ありません。
一方で、散骨できる遺骨の大きさや場所などかなり細かくルールが定められています。
自分の好き勝手にできるわけではないので、必ず業者への依頼が必要になります。
しかし、一般墓の購入と比較しても費用が抑えられる場合もあることや、自然に還りたいと考える人が多いことから、こちらも近年人気を集めています。
最後に
ここまで、同じお墓に入りたくないと思うほど舅が嫌いになった理由や、お墓の選び方についてご紹介してきました。
最後に大切なポイントを確認しておきましょう。
舅が嫌いになった理由
- いつも命令口調だから
- 頑固で手に負えないから
- デリカシーがないから
- 清潔感がないから
- 酒癖が悪いから
「舅と同じ墓に入りたくない」夫に伝えるときは柔らかい口調で落ち着いて話す
義実家の墓に入らないときのお墓選び
- 新しくお墓をたてる(永代供養墓や納骨堂)
- 実家のお墓に入る
- 散骨する
今日ご紹介したお墓の選び方は、様々ある中から代表的なものをピックアップしたにすぎません。
これから、どんどんお墓のあり方も多様化してくるでしょう。
ぜひ、ご自分で「これだ!」と思えるものに出会えるといいですね。
一方で選択肢がいろいろ増えてくると、かえってどこから調べたり選んだりしていいか迷ってしまいますよね。
そんなときは、こちらのサイトを参考にしてみてください。
【近くのお墓】
このサイトでは、スマホから簡単に近くにどのようなお墓があるか検索することができます。
お墓が近い方が、家族も足を運んでくれやすいので嬉しいですよね。
また、ご紹介した一般墓、納骨堂、樹木葬などタイプ別でも検索ができます。
資料請求も無料で簡単にできるので、「どんなところがあるのかな?」と気になった際は、ぜひご覧になってくださいね。
コメント