- 「親が亡くなる前に準備をしたいけど、やることがわからない。」
- 「親の資産がどのくらいあるのかわからない。」
- 「親に終活を勧めたいけどどう切り出せばいいの?」
そろそろ終活を考える年齢の親をもつ子どもであればこのような悩みをお持ちではありませんか?
私自身、親の終活について悩んでいました。
実は、この記事で紹介する「親が亡くなる前にやることリスト」を実行すると、誰でも簡単に解決することができます。
この記事では、親との終活経験をもつ私が解決します。
以下の4つのポイントを実践した方の体験談を交えて解説します。
- 親が亡くなる前にやること
- 親が亡くなる前の準備はいつ頃からはじめればいいのか
- 親が亡くなる前の準備は何からはじめればいいのか
- 義両親の場合はどのようにすすめればいいのか
書いてあることを実践すれば「親の終活」についての悩みが解決されることでしょう。
では、さっそく解説していきます。
親が亡くなる前にやること:住居編
親が亡くなる前にやることを住居・お金・お墓・持ち物・思い出のジャンルに分けて解説していきます。
まずは、住居についてです。
自分の親が自宅以外に物件を所有しているか知っていますか?
その不動産の名義がどうなっているか知っていますか?
なかなか知る機会がないので、確認しましょう。
やるべきことは下記の3点です。
やることリスト
- 所有不動産の一覧表作り
- 所有不動産を売却するのか、そのまま所有するのか、生前贈与をするのかの相談
- 所有不動産の名義確認
①所有不動産の一覧表作り
自宅はもちろん、自宅以外にも不動産を所有している場合、所有している不動産を一覧表にしましょう。
そして、それぞれの不動産の必要書類を集めましょう。
②所有不動産を売却するのか、所有し続けるのか、生前贈与をするのかの相談
全ての所有不動産が判明したら、その不動産を売却するのか、所有し続けるのか、生前贈与をするのか相談しましょう。
生前贈与をすると節税対策になる場合もあります。
③所有不動産の名義確認
所有し続ける不動産の名義が誰になっているか確認しましょう。
名義が親であれば問題ありません。
しかし、親以外の場合、亡くなった後に名義変更をしようとすると莫大な手間がかかります。
早めに名義を変更しましょう。
「うちは相続税なんて…財産とか親もないしw」って人にひとつだけ伝えたいのは
田舎の土地と不動産
これだけは…これだけは早めに、できたら親が生きてる間にどうにかするんだ…本当に……「田舎 土地 相続」で検索して……地獄がそこにある…
— 焼き昆布(マンボウメンタル) (@Wwmajidesorena) April 6, 2021
親が生きているうちに確認するのがとても大事です。
生きていれば困ったことがあっても相談して解決できます。
ただ、実際に自分たちだけで準備しようとすると、「どの書類がいるのか」などわからないことが多々出てきます。
そんなときはプロに相談しましょう。
相談する内容によって相談先が異なります。
相談先
- 不動産業者…不動産の売却
- 税理士…贈与税など税金に関すること
- 司法書士…不動産の所有権移転登記(不動産の名義変更)
- 行政書士…相続財産や戸籍の調査など部分的に手伝ってもらう場合のみ
不動産資産は亡くなった後に対処しようとするとかなりの手間がかかるので、亡くなる前に計画的に準備をしましょう。
親が亡くなる前にやること:お金編
次にお金についてです。
生々しい話なので親に聞きづらいですが、準備をしておかなければなりません。
亡くなった後に手続きをするのは生きている家族です。
「〇〇口座の通帳と印鑑と暗証番号はこれ」とスムーズに、自信を持って手続きを進めるためにも把握しておきましょう。
やることリスト
- 財産目録の作成
- 各金融機関の口座情報・暗証番号の確認
- 加入保険の種類・契約者・受取人・契約条件の確認
- 通帳や保険の証券などの保管場所の把握
①財産目録の作成
「財産目録」とは全ての資産と負債を記したものです。
財産目録を作成することによって正確に財産を把握することができます。
相続の相談を親族でするときにもとても役に立ちます。
②各金融機関の口座情報・暗証番号の確認
財産を把握したら、各金融機関の口座情報と暗証番号の確認をしましょう。
生きているうちに親の口座からお金を引き出す際はもちろん、亡くなった後にスムーズに手続きが行えます。
③加入保険の種類・契約者・受取人・契約条件の確認
親が加入している保険からお金がおりる場合があります。
どんな手続きが必要なのか生前に条件を確認し備えておきましょう。
④通帳や保険の証券などの保管場所の把握
財産を把握しても保管場所を知らなければ元も子もありません。
亡くなったあとに慌てて探すことがないように保管場所を把握しておきましょう。
終活を茶化してるという意見もあるし感じ方はいろいろだと思います。うちは親がまだ元気な時に要らない物は自分で棄ててくれたし、遺影の写真はこれが良いって自分から言ってくれたし、金融関係とかいろいろ前もって教えてくれてたので亡くなってからいろいろな手続きに戸惑うことはありませんでした。
— ディジー (@inaroma) November 29, 2019
「終活」とよく耳にするが、とても大事。いざ介護関係で口座引落手続きしようとしたら認印が分からず、とりあえずで記入した。
介護の負担限度額申請する時、親の年金額や銀行にある総資産額を知る必要があった。聞きづらい事こそ子ども側から確認を!— 豚のしょうが焼きが好き⭐ (@tebamoto55) January 19, 2021
準備をしていれば手続きに戸惑うことはありません。
しっかり準備をしましょう。
しかし、自分たちでは「これで完璧」と思っていても、意外と抜けていることがあるものです。
見落としなく準備するために、お金の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみましょう。
FPに相談することで見落としなく「財産目録」を作成することができます。
その財産目録をもとに暗証番号などの確認をしていきましょう。
また、相続税対策についてもアドバイスがもらえます。
相続を受けると相続税を支払わなければなりません。
まとまったお金が必要になるので、相続税用のお金を準備をしておきましょう。
そうしないと、親が亡くなった後、あなたが大変な目にあいます。
「どのくらいお金が必要になるのか」など相続税対策の相談にものってもらいましょう。
親が亡くなる前にやること:お墓編
そして、お墓についてです。
亡くなるときに初めて考える人も多いと思います。
お墓の準備はどのようなことをすればいいのでしょうか。
やることリスト
- お墓の確認
- 継承者の相談
- 親族の把握
①お墓の確認
まずは、先祖代々のお墓があるのかを確認しましょう。
お墓がある場合には、そのお墓に入るということで良いのか確認しましょう。
お墓が無い場合は、お墓を購入するのか、購入しないのかの選択をしましょう。
②継承者の相談
お墓がある場合、お墓を守っていく継承者を決めなければなりません。
一般的には遺言や生前の指名によって決まります。
ただ、お墓を管理するのにもお金がかかります。
お墓の管理や管理費用でトラブルにならないように、生前に親族で継承者を誰にするのか相談しておきましょう。
③親族の把握
継承者を決めるには親族の把握が必要です。
不動産や金融資産の相続の際にも必要な情報になるので、できれば第6親等まで把握しておきましょう。
50代になり、母もまだ生きているのに
樹木葬か海に灰を蒔いて欲しいのだが
具体的にどんな手続きがあるか調べなくちゃなとか
旦那さんはお墓が欲しいらしいので
そろそろ考えたほうがいいのかとか
死ぬ時どんな環境にいたいかとか
友達の事とか考えるように
若干50にして緩やかな終活始まったっぽい— おんせんたまご (@yuukootsuka) April 21, 2021
祖母が亡くなり、1年半が経ちます。
母方の祖母ですが、長男次男はお墓を継がないとのこと…
長女である母が継ぐことになり、◯◯家だとお墓の中で喧嘩するらしく、墓石の名義変更を行い、先祖代々之墓になりました。このあたりも終活で決めておいた方が良いですね。#終活#お墓#名義変更
— つうちゃん (@S49tj3VlR8WTmN5) April 19, 2021
「お墓に入れてくれればいいから」とだけ言われていても、そもそもお墓を所有しているのか、所有していないならどんなお墓が良いのか、誰がそのお墓の管理をしていくのかなど、確認しなければならないことは山のようにあります。
親が生きているうちに相談をして決めておきましょう。
お墓を探していく中で、「どんなお墓があるのか自分で調べるのは大変」「予算に合うお墓を探したい」と、思い始めるかもしれません。
そんなときは「お墓一括サイト」に相談しましょう。
知識のないお墓について、1つ1つ自分たちで調べ、対応するのは根気のいる作業です。
「お墓一括サイト」なら効率よく比較を行えます。
調べる時間を短縮できるので、他の準備に時間をかけることができますよ。
親が亡くなる前にやること:持ち物編
「やらなきゃ」と思っていてもなかなか難しいのが持ち物の整理です。
親が亡くなる前に整理をしておかないと、親が亡くなった後、遺品整理の際にどこから手をつけていいのかわからなくなります。
やることリスト
- 必要なものと不要なものをわける
- 不用品を処分する
このたった2点ですが、体力・判断力・気力が必要になります。
今日から祖母の家を生前整理します。物が多すぎる。親世代に伝えたいことはこれだけ。物を減らして下さい。自身が亡くなった後、残された家族の負担は想像以上です。生前整理は元気なうちに!#生前整理 #終活 #片付け pic.twitter.com/RBK7OnX3Ra
— Minimalist Takeru (ミニマリスト タケル) (@takeru4807) June 26, 2019
露骨な終活では無くて、年を取った親が便利に快適に過ごせる事を一番に思い出と折り合いながら持ち物を減らすのは一つ一つ納得させながらなので時間はかかるけれど親にも子にも結果的には良いと思うのよ。次は台所だなぁ。。。
— 白沢すいか (@suika_sirasawa) December 1, 2014
家の中のものを整理するには、全てのものを出し、選択し、不要なものを処分し、必要なものを改めて収納することになります。
ものが多ければ多いほど時間がかかり、体力も使います。
かなり気が遠くなる作業です。
少しでも楽に整理をしたいと考えるなら、「遺品一括サイト」に相談しましょう。
「遺品一括サイト」という名前ですが、生前整理を手伝ってくれる業者もあります。
プロなので、ものの出し入れが早くかなり助かります。
さらに、不用品を買取・処分をしてくれるので、その日のうちに家の中がスッキリ整理されます。
生前に持ち物を整理することで、親もその後の人生をスッキリした家で過ごせます。
親が亡くなる前にやること:思い出編
最後に思い出についてです。
今まで過ごしてきたことを一緒に振り返るのはもちろんですが、亡くなるまでの思い出も大切にしたいものです。
そのためには、親がやりたいこと・親の心配事を共有することが大事です。
やることリスト
- やりたいことや心配事を些細なことでも書き出してもらう
- 親孝行をする
①やりたいことや心配事を些細なことでも書き出してもらう
やりたいことや心配事を明確にし共有しましょう。
もちろん、できることできないことはあると思います。
しかし、少しでも後悔ない充実した人生を送ってもらうためにもできるだけ協力しましょう。
②親孝行をする
「親孝行、したいときには親はなし」ということわざがあります。
「子が親孝行したいと思う年齢になったとき、親は亡くなっていて親孝行ができない」という意味です。
亡くなってから「もっと親孝行しとけばよかった」と後悔してもどうしようもありません。
親のやりたいこと・心配事を把握したのですから、それを一緒に行いましょう。
そして、たくさんの思い出を作りましょう。
それが親孝行になります。
本当の親孝行は親が死ぬ前にするんじゃなくて、親が動けるうちにしたほうがいいよ。親が動けるうちに、行きたいところに連れて行って、食べたいものを食べさせる。そして親が動けるうちに、たくさん傍にいてあげよ。
— りゅうが (@ImRyuga) April 21, 2021
親がやりたいこと・心配なことを解消できるように協力しましょう。
協力することは親孝行にもなりますので、あなたの後悔も少なくなります。
親が亡くなる前の準備はいつ頃からはじめるべき?
さて、これまで具体的なやることをお話してきましたが、一体いつ頃からはじめるべきなのでしょうか。
基本的にはいつはじめても問題ありません。
大切なのは「親が元気なうちに」行なうことです。
なぜなら、今までお話してきたことは全て親が判断すべきことだからです。
判断を下すためには身体的にも精神的にも体力を使います。
適切な判断を下してもらうためにも、親が元気なうちに行いましょう。
しかし、元気な親に亡くなる前の準備を勧めるのは気が引けますよね。
そんなときは、あなたも一緒に亡くなる前の準備をはじめましょう。
今日は父の遺言を出すのに付き添って弁護士さんと公証役場に行きます。何だかんだで数ヶ月仕事でした。
でも、資産の有無とか関係なく親がしっかりしてる時にこういう事をちゃんとしておくのは、親の終活のサポートにも繋がるし急に何かあっても落ち着いて対応できるので、おススメです。— ゆかりん (@yukarin2016) October 18, 2018
「公共料金をどうやって支払っているの?」「(テレビの特集を見ながら)終活はじめてみる?」「一緒に家の中の断捨離をしようか?」などと、身近なことから一緒にはじめるきっかけを作ります。
そして、あなたも一緒に亡くなる前の準備をしましょう。
親が亡くなる前の準備は、親が元気なうちであればいつはじめても大丈夫です。
身近な話題からきっかけを作り、あなたも一緒に亡くなる前の準備をはじめましょう。
そうすれば、スムーズに親も亡くなる前の準備をはじめてくれます。
親が亡くなる前の準備は何からはじめるべき?
いざ、準備をはじめようとしても何からはじめていいのかわからないものです。
そんなときは「エンディングノートを書くこと」からはじめましょう。
エンディングノートは人生の終末について記すノートです。
市販されているのものは書く内容が決まっています。
なので、何から準備をはじめればいいのかわからなくても、エンディングノートを埋めていくことで、これから何をしなければならないのかがわかります。
できれば親自身に書いてもらうのではなく、あなたが聞いて書きましょう。
実際に活用するのは生きている家族です。
また、親と子が話しながら書くことで互いの考えへの理解が深まり、より良いものになります。
病院の帰りにエンディングノートや本を購入。
うちの母も「大事なことはまとめるね」といいつつ、書くことができませんでした。
親だけに任せるのでなく、子供が一緒に話をしながら作り上げていくのがベターだと感じました。
対話できる関係構築が課題です。#エンディングノート
— ほりうちゆき@ 福岡×行政書士 (@yuki0510gyosei) June 18, 2019
#nhk 親がこっそり書くんじゃなくて、元気なうちに家族と一緒にあーでもないこーでもないと相談しながら書くのが良いと思う。意思疎通もできるし。エンディングノートに「延命治療はしない」と書かれていても、したくなるのが家族というもの。
— マキヲ (@makijoe) August 27, 2013
エンディングノートに沿ってあなたが質問をし書くことで、互いに具体的に終末を考えることができます。
そして、ノートの内容を家族で共有しましょう。
どんな準備が自分たちに足りないか把握し、補いましょう。
義両親の場合の自分の両親と同様にすすめてもいいの?
義理の両親の場合、自分の親と同じような感覚ですすめてしまうと嫌な顔をされる可能性が高いです。
家族と言っても元々は他人ですから、義両親もあなたも言いにくいことがあるでしょう。
なので、ご主人や義理の兄弟を主体に、あなたは「サポート」の立ち位置ですすめるのが良いです。
ご主人や義理の兄弟が主体的に動いてくれない場合、あなたが主体となって周りを巻き込みながらすすめるしかありません。
「自分の両親が終活をはじめたんですよ!」という話題から入りましょう。
また、従兄弟とは連絡をとるように心がけましょう。
なぜなら、疎遠だった人から何か言われるよりも、交流のあった人から言われる方が、相続について決める際、スムーズに話が進むからです。
義両親の亡くなる前の準備を進めるときには、あなたはサポート役となりましょう。
誰も主体的に動いてくれない場合はあなたが主体となって周りを巻き込みながらすすめていきましょう。
まとめ
親が亡くなる前にやることは、
- 不動産の把握と名義の確認をする
- 財産目録の作成と銀行・保険・証券などの情報の確認をする
- お墓の確認と親族の把握をする
- 断捨離を行なう
- 親子で後悔しないようにやりたいことをやる
また、親が亡くなる前の準備は
-
- 親が元気なうちに行なう
- エンディングノートを一緒に書く事から始める
- 義両親の場合できればご主人や義理の兄弟のサポート役に徹する
今回ご紹介した「やることリスト」を実践するだけで、あなたの悩みは解決できますよ。
コメント