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義母と絶縁したい!孫には会わせるべき?介護や葬式はどうする?

「義母とは絶縁している」「義母と絶縁したい・・・」

SNSでもこのような投稿をよく目にします。

必ずしも義理の親と良好な関係を築けるとは限りません。

「息子の嫁」と「義理の母親」という関係性には、男性にはわからない女同士の苦労があり、義母との関係に悩みを抱えているお嫁さんはたくさんいます。

それでも、義母と上手くやろうと努力もされてきたのだと思います。

しかし対人関係はどちらか一方だけが努力して良くするものではありません。

あなたの人生は我慢のためにあるのではないですよね?

また、「毒親」という言葉があるように、旦那さん自身も自分の両親に嫌気がさしているケースもあります。

旦那さんの母親で、あなたにとって義母であっても、自分や家族を守るために「絶縁」という選択があってもいいと思います。

  • 義母と絶縁したいと思っている私ってヒドイ人間かな・・・
  • 旦那はどう思うだろう・・
  • 周りの反応は・・・
  • これから子供が産まれて、おばあちゃんがいないのってかわいそうかな・・・

しかし、このような思いから義母と「絶縁」したいと思っても、一歩踏み出せないでいる方は多いと思います。

みなさんは「絶縁」にどのようなイメージを持っていますか?

「家族の縁を切ること」、「もう一生会わない」といった感じでしょうか?

本当に「絶縁」すれば、縁は切れるのでしょうか?

ここでは以下の疑問にお答えします!

  • 法的に義母との絶縁は可能?
  • 子どもが産まれたら、絶縁していても義母には会わせるべき?
  • 絶縁したら介護やお葬式など、嫁の義務からも解放される?
  • もし旦那が義母との関係修復を望んできたら?

 

絶縁のいちばんのメリットは義母から逃げられることですが、自分が義母と絶縁することによって、自分以外の家族に与えてしまう影響も理解しておかなくてはいけません。

この記事では、世の中のお嫁さんが義母と絶縁したいと思ったエピソードや、絶縁の方法、知っておくべき扶養義務、そして絶縁の法的効力をお伝えします!

「絶縁」を実行に移す前に、まずは絶縁のメリットデメリットを知っておきましょう。

この記事を読み終わったとき、あなたには「絶縁」についての深い知識が身についています。

「絶縁するべきなのか、しないべきなのか」決断できたとき、あなたのココロは強くなります。

 

義母と絶縁したい!と思ったきっかけ5選

嫁の命より孫の誕生を望む義母

結婚後まもなく、私に子宮系の病気が見つかったときの義母の発言が許せませんでした。

私が受ける治療の影響で妊娠する確率は限りなく低く、もし妊娠できても高い確率で死産もしくは流産してしまうこと。(私の体がもたないそうです)

旦那は「治療を優先しよう」と言ってくれましたが、義母は「産めないわけじゃないんでしょ?産んだ後のことは心配いらないから。あなたが死んでも私が育てます。跡取りがいないと困るから。」と言ったんです。

これに旦那は激怒し、「もう二度とここには来ない」と宣言し、現在はまったく連絡を取っていません。

今でも義母の発言は許せません。思い出すたびに涙がでます。

夫が私の味方になってくれたことに感謝していますが、旦那に実の親と絶縁させてしまったという申し訳ない気持ちはずっとあります。

お金の要求をする義母

母子家庭で育った旦那。

付き合っている頃から度々義母にお金を渡しているのは知っていました。

結婚を機に「もうお金は渡せない」と、義母に告げると「同居しないでいいと思えば安いもんでしょ?」「あなた(嫁)も働いているんだから、それくらい出せないわけじゃないでしょ?」と。

しまいには「息子は優しい子だったのに、あんたと結婚して変わった!」と言われる始末。

許せないのはそのお金が飲み代やパチンコ代に消えていること。

義母のことで度々旦那ともケンカするようになり、一生この義母と付き合っていかなければいけないのかと思うと離婚も考えました。

旦那は、「離婚はしたくないが自分の母親を見放すことはできない。」とのこと。

話し合った結果、私は今後一切義母とは関わらず、義母にお金を渡すなら旦那のお小遣いの範囲で、ということになりました。

これが「毒親」というのでしょうか?

今は私も働いており、旦那のお小遣いの範囲で義母にお金を渡す分には構わないと思っていますが、今後エスカレートするようであれば絶縁も考えています。

ほんとにその通り!!!

 

意地悪な義母

義母といい関係を築こうと努力しました。

母の日やお誕生日にはプレゼントを持って行き、義実家に行ったときは「お義母さん、ゆっくりしててください」と、食事の準備もしました。

ですが、義母は一度も「ありがとう」と言ってくれたことはありません。

それどころか、「こんなのもらっても使わない。どうせくれるなら現金をくれればよかったのに」とか、「こんな料理を〇〇(旦那)に食べさせてるの?」などと言われます。

それも、旦那や義父がいる前では言わないので、2人はまったく知りません。

そんなことが続きましたが、ずっと我慢してきました。

でも、ある日キレちゃいまし!!!笑。

もうどうでもいい。

あんな人とは関わりたくない。ひどい嫁と言われてもどうでもいい。

絶縁宣言、ほんとはみんなしたいんですね!!

 

老後の介護のあてにされていると知ったとき

義母が義姉に「お父さんが介護が必要になっても〇〇(嫁)がいるから安心だわ」と笑いながら話しているのを聞いてしまったとき。

絶対やんない!!絶対あんたにやらせてやる!!と心に誓いました。

義母がギャンブルにハマったとき

義母がギャンブルにハマり、「友人の葬儀に包むお金がない」、「電気代が払えてなくて、今月払わないと電気を止められるから貸してほしい」などと言われ、お金を貸していましたが、嘘だと発覚。

開き直った義母と態度を見て、旦那がブチ切れ。

「今日から他人や!!」と絶縁状態になりました。

私もこんな義母とは関わりたくないので、義母から何度も電話やLINEで謝罪と息子を説得してほしい、とメッセージが届きますが、無視しています。

 

そもそも義母や義実家と絶縁することは可能なの?

義母や義実家と絶縁することは可能なのでしょうか?

また、法的効力はあるのでしょうか?

結論から言いますと、残念ながら法的に親子の縁を切ることはできません。

いくら「親子の縁は切った」と主張しても、相続権や扶養義務といった法的な親子義務は継続されます。(扶養義務については後で詳しくご説明します。)

たとえ、旦那さんに婿養子に入ってもらい、あなたの両親と(普通)養子縁組をしても、旦那さんと実の両親との親子関係が終了するものではなく、単に旦那さんに両親がもう1組増える、ということだけです。

養子縁組には「普通養子縁組」と「特別養子縁組」の2種類があり、特別養子縁組は実親との親子関係を切ることができますが、これは原則として子が6歳未満(例外的に8歳未満)の場合のみです。

子が8歳経過以降に、実親と親子の縁を切る方法は存在しないのです。

しかし物理的に距離を置き、連絡も一切絶つといった「事実上の絶縁状態」にすることは可能です。

ここでは、「事実上の絶縁」方法について紹介していきます!

 

絶縁するのはあなただけか、家族でするのかを決める

まず、「絶縁」を実行する上で一番大切なのが、ココです!

旦那さんも一緒に絶縁状態となるのか、旦那さんは義両親との交流を持ち、あなただけが絶縁状態となるのかによって状況は変わってきます。

まずは、旦那さんに絶縁の意思を伝え、話し合いの場を持ちましょう。

しかし、伝え方には注意が必要です。

義母がどんな人であっても、旦那さんにとっては実の両親です。

自分の両親が嫁であるあなたにキツイ態度を取っていると気づいていたとしても、「絶縁」の言葉には驚くでしょう。

伝えるときは、必要以上に義母を悪く言って、旦那さんを自分の味方にしようとするのではなく、旦那さんの母親であることに配慮しつつも、もうこれ以上耐えることは限界であり、苦渋の選択であることを伝えましょう。

自分の両親の悪口を言われるのは、気分のいいものはないはずです。

旦那さんとケンカになってしまったり、今後の関係に影響が出ないよう、伝え方には注意しましょう。

また、認識の相違があると、後々の揉める原因となるので、お互い納得がいくまで話し合っておきましょう。

夫婦で絶縁するのか、あなただけが絶縁するのか決まったら、絶縁の準備を始めましょう!

 

引越しをする・連絡先を変える

旦那さんも一緒に絶縁を希望している場合は、義母に「引っ越すことも引越し先も言わずに引っ越す」、「電話番号を変える・着信拒否をする」など、徹底的に義母から離れることで、義母の存在を忘れて新しい生活を送ることができます。

ただし、この場合は義母以外とも疎遠になってしまうことを覚悟しましょう。

身内の誰かと連絡を取っていれば、そこから義母に居場所や連絡先が漏れてしまう可能性もあります。

あなたの実両親にも事前に絶縁の意向を伝え、「居場所は知らない」、「連絡が取れない」と言ってもらうよう、協力をお願いしておくといいでしょう。

しかし、あなたのみが絶縁する場合は、今後も旦那さんは義母と交流を持つわけですから、居場所を隠すことはできません。

その場合は、以下の意思を義母に伝え、可能な範囲で義母から離れたところに引っ越しましょう。

  • 義実家には一切行かない、冠婚葬祭にも自分は出席しない
  • 電話番号を変える・着信拒否をするなどして、自分は一切の連絡を絶つ

これには、旦那さんの理解と協力が必要不可欠です。

あなたが毎回、冠婚葬祭に出席しないとなれば、親戚にも「絶縁状態」であることがわかってしまうでしょう。

少なからず、旦那さんは気まずい思いをすることになります。

旦那さんがその点を理解しておいてくれなければ、「体面があるから」などと、冠婚葬祭の出席を頼まれ、「絶縁」が曖昧になってしまったり、そのことでケンカになってしまうかもしれません。

ほかにも、引越し先の住所やあなたの連絡先を義母に言わないようお願いするなど、あなたが義母と関わらなくてもいいように、しっかりと話し合ってお互いの意思を確認しておくことが大切です。

引越し先を隠すのが難しい場合でも、オートロック式のところへ引っ越せば、いきなり義母が玄関先まで押しかけてくる、ということはありません。

 

絶縁状を送る

「絶縁状」とは今後一切の付き合いを絶つことを書面で宣言する手紙のことです。

こちらも残念ながら法的な効力がないため、大きな意味はないかもしれませんが、絶縁への意思の固さや今後の関係性を明確にするという意味では、義母との決別を示す有効な手段のひとつではないでしょうか。

ただし、「今後見かけたら警察に通報する」などといった感情的な表現を盛り込むと「刑法第222条の脅迫罪」に該当する恐れがあるので注意しましょう。

絶縁状を送る際は、シンプルに絶縁の意思だけを伝えてください。

決まった様式はありません。

「絶縁状 書き方」で検索するとさまざまなサンプル画像が出てきますので、絶縁状を出す際は、参考にするとよいでしょう。

 

絶縁状態でも孫には会わせるべき?

さて、これまでは夫婦のみの場合でお話してきましたが、絶縁している状態で子どもが産まれたら、どうすべきなのでしょうか?

夫婦で絶縁しているのであれば、孫が産まれたことを知らせることもないでしょうし、子どもだけ「会わせる」という選択もないでしょう。

絶縁を決断する際は、当然そのことも頭に入れておかなくてはいけません。

しかし、あなたは絶縁状態であっても、旦那さんが交流を持っているのなら、会わせるかどうかは悩ましいところですよね。

大人の事情で祖母と孫の縁まで経ってしまうのはどうなのか・・・

「会わせたくない」のが正直な気持ちではないかと思いますが、子どもにとって義母は「おばあちゃん」です。

旦那さんとしても孫を両親に見せてあげたい、という気持ちは当然あるでしょう。

ここでは、子どもが産まれた場合、

  • 義母と孫の関係は悪くない。孫には会わせるべき?
  • 正直、会わせたくない場合はどうしたらいいの?

について考えていきましょう!

会わせるメリットとしては、「『おばあちゃん』という存在を作ってあげられる」こと

会わせないメリットは、「義母から子どもを守れる」こと

一般的な家庭では、ママのおばあちゃん、パパのおばあちゃんがいます。

それを親の事情で「ママのおばあちゃんしかいない」環境にしてしまうのは、親として罪悪感をもってしまう気持ちもあるでしょう。

義母もあなたに対しては酷い人だったかもしれませんが、「孫は目に入れても痛くない」と言うように、祖父母にとって孫は特別な存在です。

義母も孫を愛がってくれる「良いおばあちゃん」になるかもしれません。

子供の頃にたくさんの人に「愛され、大切にされた」という経験は、自己肯定感にも繋がりますし、子どもにとって大切なことだと思います。

このように、子どもにとって特に悪い影響がないのであれば、あなたの「会わせたくない」という気持ちは抑えて、義母に会わせてもいいのではないでしょうか?

しかし、義母の本性を知っているあなたは、自分の目の届かないところで義母が子どもになにをするか、なにを言うか気が気ではない、という不安もあると思います。

いくらおばあちゃんであっても、「孫の誕生をあまり喜んでいない」、「あなたへの恨みから子どもを目の敵にするような性格である」、「子どもを否定するような発言をする」恐れのある義母であれば、子どもを守る意味でも会わせたくないと思うのは当然でしょうから、旦那さんと話し合った上で、「会わせない」選択をすることも、ありかもしれません。

もしくは、子どもに害が及びそうになったら、「もう会わせない」という選択もできます。

ただ、絶縁をしているほどですから、本音を言えば会わせたくはないでしょう。

嫌いすぎるがゆえに、「私が産んだ子供なんだから」、「あんな思いをさせられたんだから、孫に会えないは自業自得!」といった感情を持ってしまうのも仕方がないのかもしれません。

では、旦那さんはどうでしょうか?

あなたが絶縁することには理解をしてくれたとしても、子どもまで会わせないというのは、子ども危険にさらされるような理由がない限り、納得してもらうのは難しいのではないでしょうか。

旦那さんと義両親が良好な関係であるなら、なおさらです。

子育て中は、なにかと実両親を頼りたくなるものです。

実家に行ったり、実両親を呼ぶ機会も増えるでしょう。

それを見た旦那さんは、「オレの親には会わせないで、自分(嫁)の両親にはしょっちゅう会わせている」と不信感が募り、夫婦関係に亀裂が入ってしまうかもしれません。

あなたの感情は抑えて、絶縁しているのは自分だけ。

「旦那さんや子どもが義母に会うのは自由」と割り切ってしまった方が、円満でいられるのではないでしょうか?

 

絶縁状態の義母へ嫁としての介護や葬儀の義務は?

まだ、義母が元気なうちは考えることもないかもしれませんが、義母がだんだんと歳をとってくれば、介護や葬儀について考えることもあるでしょう。

なかには、「義母の介護なんて絶対イヤ!」と思って、絶縁宣言を考えている、という人もいるかもしれません。

ここでは、冒頭で少し触れた「扶養義務」について解説しながら、こちらの疑問にお答えします!

  • 親を扶養しなければいけない法律はあるの?
  • 介護を拒否する手段はないの?
  • 義母の葬儀には出席するべき?
  • 嫁としてなにをすればいいの?義務はある?

扶養義務とは?

民法第877条第1項では直系血族および兄弟姉妹は、お互いに扶養する義務がある旨が定められています。

また、民法第752条に定められる夫婦の相互協力扶助義務の一環として扶養義務があると解かされています。

つまり、扶養義務とは自力では生活が成り立たない直系血族および、兄弟姉妹がいる場合、経済的な援助をする義務があることを言っています。

ですので、絶縁している、していないに関わらず、法律上親子関係にある、あなたの旦那さんと、その配偶者であるあなたには、義母に対する「扶養義務」があるのです。

  • ただし、これは強制するものではなく、義務に違反した場合の原則はありません。
  • また、義父や旦那の兄弟姉妹にも同じ扶養義務は発生します。(長男であることや、嫁いでいることは関係ありません。)

扶養義務には2種類ある

扶養する配偶者や未成年の子どもに対して、自身と同程度の生活を維持させる「生活保持義務」と、自分の余力がある限り(自分や家族の生活が犠牲にならない程度)で援助すれば足りるとされている「生活扶助義務」があります。

したがって、義母に対する旦那さんの扶養義務は「生活扶助義務」に該当します。

 

扶養義務が発生するのはどんなとき?

生活保護を申請したとき

義母が行政に生活保護を申請した場合、「扶養義務者」である旦那さんに行政から通知、または連絡が入ります。

こちらも「扶養義務があるから面倒見なさい」という法的効力があるものではなく、「金銭援助できませんか?」という調査なので、「不可」で回答すればそれで終了です。

 

介護を要する状況になったとき

義母が介護を要するような状態に至った場合も、扶養義務が発生します。

扶養義務者は介護をしたり、介護サービスの利用料を支払うなどの一定の義務を担うことになります。

あなたに扶養義務がなくても、扶養義務者である旦那さんには、生活の面倒や必要である介護サービスを受けさせる義務があります。

ただ、この義務も強制ではなく、あくまでも自身の生活に余裕がある場合に発生するものですので、自身の生活に余裕がないと家庭裁判所が判断すれば、負担する必要はありません。

しかし、面倒や保護する義務があるのに、「何もしなかったため、対象者(義母)が死亡したり、傷害を負わされた場合には「保護責任者遺棄致死罪」「保護責任者遺棄致死罪」の罪となる可能性があることを知っておきましょう。

対策としては、義母の年金や生活保護を受けてもらい、その費用で介護施設に入居してもらったり、訪問介護を利用すれば、ホームヘルパーが自宅を訪問し、入浴、排せつ、食事等の介助などの「身体介護」から、調理、洗濯、掃除等の家事といった「生活援助」をしてくれます。

男の人はこういったことに疎く、面倒くさがるので、各手続きの申請や、入居施設探しを引き受ける、義父がひとりで義母の介護をしているのであれば、義父を気遣ってあげるなどをすることで、絶縁状態であっても義実家に対する最低限の嫁としての義務を果たしていると言えるのではないでしょうか。

 

夫の死後に「姻族関係終了届」を提出すれば、義母に対する扶養義務はなくなる

これまで、義母の介護や扶養義務は、絶縁状態であっても拒否できない、とお伝えしてきましたが、ひとつだけ、扶養義務を解消する方法があります。

お住いの市町村に「姻族関係終了届」を出せば、義母(義父)の扶養義務はなくなります。

姻族関係終了届は、本人の意思で届け出ができ、親族の同意は不要です。

扶養義務の恐るべき点は、旦那さんの死後もその配偶者であるあなたには、義母に対する扶養義務が継続する、という点です。

旦那さんの死後、絶縁するほど嫌いだった義母の面倒を見なければいけないなんて、とんでもないですよね。

この手続きは一般に「死後離婚」と呼ばれており、この年々増加しています。

義両親との不仲や、介護をしたくないなどの理由から、旦那の死後と義実家と縁を切りたいと思っているお嫁さんは多いんですね。

 

義母の葬儀には出席しなければいけないのか?

葬儀への参列は法的に義務付けられたものではありません。

したがって、義母の葬儀に出席する義務はありません。

しかし、「義母の葬儀を欠席する」というのは、周りに非難されても仕方のない行為であることを覚悟しておきましょう。

個人的には、私は葬儀には出席するべきではないかと考えます。

以下がそう思う理由です。

  • 故人との最後の別れの場であり、もうあなたに害を及ぼす存在ではなくなっているから
  • 後々後悔しても、もう遅いから
  • どんな義母であれ、旦那さんのお母さんだから
  • 葬儀に出席することで、不仲であった義母との関係が終わったと実感できると思うから

義母の葬儀に出席する、しないは個人の自由のため、決めるのはあなたの自由です。

しかし、亡くなった人には、お悔やみの気持ちを持つのがひとりの人間として、嫁としてするべき行いだと思います。

最後くらい故人とのお別れに行って、すべてを水に流し、義母への気持ちも終わりにしてはどうでしょうか。

 

義母との絶縁状態の修復を夫から懇願されたら?

もし、絶縁状態である義母との関係修復を旦那さんから頼まれたら、あなたはどうしますか?

今まで絶縁状態であったのに、関係修復を懇願してくるにはそれなりのワケがあるはずです。

  • 年老いてきた義母が心配になったから?
  • やはり、家族で義両親と付き合っていきたいと思ったから?
  • あなただけが「絶縁状態」で、板挟みであることに疲れたから?
  • 義母にあなたを説得するよう言われたから?

まずは、そのワケを知っておきましょう。

必ずしも旦那さんが、純粋に義母と仲直りをしてほしいと思っているとは限りません。

もしかしたら、年老いてきた義母の世話をしてほしいという思惑があるのかもしれません。。

あなたがまた義母と揉めてしまった場合には、間に入って解決したり、あなたをかばってくれる意思があるのかも確認しておきましょう。

そして、いちばんの問題は義母次第ですよね。

  • 義母にも関係を修復したい意思はあるのか?
  • なぜ、絶縁状態になってしまったのかを反省し、態度を改めてくれる気があるのか?

こちらが歩み寄っても、義母が以前と変わっていないのであれば、またあの苦痛の日々になってしまいます。

歳をとった分、余計にわがままになっていたり、認知症が出てきたりするかもしれません。

一度出来た溝を、他人同士の義母とあなたはが修復するのは難しいことです。

もし、関係修復を受け入れるのであれば、それ相当の覚悟をしておくべきでしょう。

 

義母との関係を修復するためのステップ

絶縁を考える前に、まずは義母との関係を修復するためのステップを試してみてはいかがでしょうか。以下に、関係修復のための具体的な方法をいくつか提案します。

1. 正面から向き合い、コミュニケーションをとる:
義母との関係が悪化した原因を理解し、それに対する解決策を見つけるためには、まずはコミュニケーションをとることが重要です。自分の気持ちを正直に伝え、義母の気持ちも理解しようとすることが大切です。

2. 夫に協力を求める:
夫には義母との関係がストレスになっていることを伝え、協力を求めてみましょう。夫が中立的な立場から仲裁に入ることで、義母との関係改善につながることもあります。

3. プロの助けを借りる:
一人で解決できない場合は、カウンセラーや心理療法士などの専門家の助けを借りることも一つの方法です。彼らは、義母との関係改善に役立つ具体的なツールや戦略を提供できます。

しかし、これらの方法が全ての人にとって有効とは限りません。自分自身の感情や状況を最優先に考え、必要ならばプロの助けを借りることも忘れずに。

 

まとめ

今回の記事のポイントをまとめてみます。

  • 義母と絶縁したいと思っているお嫁さんはたくさんいます!そして、実際に絶縁状態にあるお嫁さんや家庭もあります。
  • 義母がまともな人とは限りません。自分や家族を守るため、「絶縁」という選択する勇気を持つこともアリです!

ただし、絶縁には親子の縁を切る法的効力はなく、「事実上の絶縁状態」であっても、扶養義務や相続権などの親子義務は継続します。

「事実上の絶縁状態」の作り方

旦那さんに絶縁の意思を伝える

夫婦で絶縁するのか、あなただけが絶縁し、旦那さんは義母と交流を続けるのかを話し合う

引っ越す・連絡先を変える・着信拒否をする

夫婦で絶縁する場合

  • 義母に引越し先を告げずに引っ越す
  • 連絡先を変えるなどをして、徹底的に義母を遮断する

あなたのみが絶縁し、旦那さんは交流を続ける場合

  • 可能な範囲で義母から離れたところに引っ越す
  • 義実家には一切行かない、冠婚葬祭にも出ない意思を貫く

「絶縁状」を送る

法的な効力はないが、義母に絶縁の意思が固いことを示す手段になる

※感情的な表現を盛り込むと、脅迫罪に当たる場合があるので注意が必要

絶縁中の義母と孫について

  • 会わせるか、会わせないかは「子どもに悪影響があるか、ないか」で判断する
  • 「会わせたくない」気持ちがあっても、旦那が孫を連れて行くことに口を出さない

ただし、悪影響が出ていると感じたときは、旦那と話し合い、「会わさない」判断をすることも必要

絶縁中の嫁としての義務

  • 絶縁状態であっても、義母(義父)の介護や扶養義務は旦那とあなたにも発生する

※どれも強制力はないが、何もせず、義母が死亡または傷害を負わされた場合には「保護責任者遺棄致死罪」や「保護責任者遺棄致死罪」の罪となる可能性がある

  • 介護が必要になった際は、扶養義務があるため、ある程度の金銭的負担は強いられる
  • 義母が訪問介護を受けたり、義母の年金などで入居施設に入ってもらえるよう、手続きや準備を引き受ける
  • 義母がなくなった際は、葬儀には出席しましょう

※不仲だったことは水に流して故人を忍びましょう

  • 義母と関係修復をするのであれば、それ相当の覚悟を持ちましょう。他人同士にできた溝を埋めるのは簡単ではありません。
  • どうしても義母と縁を切りたいのであれば、夫の死後、「姻戚関係終了届」を出せば、義母(義両親)と縁を切ることができ、扶養義務もなくなる

※夫の死後も「姻戚関係終了届」を出さなければ、義母に対する扶養義務は継続したままなので注意!!

最後にこの記事を書き終えて思ったこと。

「絶縁」ってなんなのでしょうか?

どんなに嫌でも、自分に害しか与えてこないような人でも、義理の母親である以上、法的な親子関係があり、縁も切れない。

なにかあったときは扶養義務があるため、面倒を見なければいけない。

あなたはこの記事を読み終わり、「絶縁するべき」か「絶縁しないべき」か。

どう思われましたか?

私は、「絶縁」は義母が明らかにあなたや家族に害を及ぼす場合などの、最終手段であると考えます。

扶養義務も介護保険制度を利用すれば、家族で介護をしなくても、低額で適切な介護を受けることができ、金銭的にも精神的にも負担は軽減されます。

また、扶養義務は旦那さんやあなただけの義務ではなく、義父や旦那さんに兄弟姉妹にも扶養義務はあります。

いざとなったとき、押し付けられない・賢く制度を利用する・知識を持っていれば、将来の不安も軽くなるのではないでしょうか?

みなさん、さまざまな事情で「絶縁」を考えておられると思います。

絶縁がもたらす影響を理解し、あなたの状況にあったやり方で、義母と距離を置いてみて下さい。

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