- あなたは、お父さんと同じように一流大学を目指しなさい
- あなたは、親の言うことを聞いてればいいの!
- あんな子と遊ぶんじゃない!
親に心無い事を1度は言われたことないですか?「何を理由に、こんな事言うの?」と思うのは、私だけでしょうか?
この記事には、子離れ問題を解決した私の甥っ子と親目線で子離れ問題を私が解説していきます。この記事では、下記ポイントを重点的に解説していきます。
- 子離れできない親の心理は?
- 成人になる子に干渉する親への対処法は?
- 何歳になっても子離れできない親はいる
子離れできない親を知る事で、子供がするべきことがわかります。
子離れできない親の特徴は?
1 子供への期待が大きい
親が、叶えられなかった事を子供に強制的に押し付けつけます。
例えば「一流大学へ行けなかった」「行きたかった企業へ行けなかった」から子供には私の夢を叶えてほしい。あるいは、「自分が一流大学、一流企業に行っているから」子供も同じように歩んでほしいと子供が望んでもいないのに、強制的に習い事をさせる親がいます。
親の価値観を子供に強制的に押し付けるところが問題です。
2 子供の意見を受け入れない
親は、人生の先輩と都合にいいように解釈し、子供に意見を押し付けますが、子供の意見を聞き入れる意識を持ちません。
例えば、親は、「将来海外でも働けるように、英会話を習いなさい」と言い、子供は「英会話より水泳を習いたい」と話しますが、「水泳より英会話のほうが大切だ!」と聞き入れてもらいません。
子供のためにと思うあまり、子供を尊重することが欠けています。
3 親が友人関係を決める
親は、子供の友人のことを把握もしてないのに、「〇〇ちゃんとは、遊んではだめ」「遊ぶなら〇〇ちゃんとにしなさい」と強制的に押し付けます。
例えば、「〇〇ちゃんとは、挨拶ができてないから遊ぶのやめなさい」「〇〇ちゃんは、身なりがだらしがないから遊ぶのやめなさい」と理由をつけて友人関係を決めます。
友人関係を、親が決めることのほうが、将来子供に悪影響を起こす事も、頭に入れる必要があります。
4 褒めない
褒めるより、問題を指摘ばかりします。
例えば、親の誕生日に花をプレゼントしたら「きれいなお花だけど、出来たらアクセサリーが良かったな、花は、すぐに枯れちゃうからさ!」と心のない言葉を浴びせます。
子供への思いやりすらありません。
5 子供の恋人に対して敵対視する
親は、子供に対して執着心や支配力が非常に強いです。他人に子供を取られたくない、感情に溢れています。
例えば、子供が恋人を紹介しても親は「あの子は、やめたほうがいいんじゃない?愛想悪いし、下ばっか向いて喋らないし」と否定します。
親は、子供が離れていくのを嫌うので、どんな恋人でも否定します。
子離れできない親の心理は?
なぜ子離れできないのか?
子離れできない理由は、親が精神的に不安定だからです。
例えば、父親は、仕事や経済的な事や将来のことで不安を感じているが、その不安を埋める事が出来ません。
そこで、身近で大切な存在である子供をより所とします。
父親自身の不安が払拭されないので、子供への執着が続き子離れできない状況になるのです。
子離れできないもう1つの大きな理由は、過去に父親が成し遂げられなかった事を子供に叶えさせようとするところです。
叶えるために必要なことは、全て子供にやらせます。
子供の都合は、二の次なので子供にとっては、「やりたくない」「うざい」「めんどくさい」と何のためにやってるのかがわからず、父親は子供を支配し子離れとは無縁になっていくのです。
母親は、子供の将来や私生活の過度な世話で子離れできないのです。
母親自身の不安より、子供に対しての不安が大きく不自由の無いように過度に接してしまうのが特徴です。
例えば、学校生活で「いじめられてる」「友達はいるのか?」「授業は、しっかり聞けてるのか?」など過剰な不安を覚える母親は、週に2〜3回は学校に電話をして担任の先生に聞いたりしています。
また、子供が遊びに行くときも、誰とどこへ何時までに帰るかを聞くのですが、それでは耐えられず、子供の後をついて行って、行動をチェックするのです。
子供に対する過度な行動は、子供がいくつになってもおさまることを知りません。
子供のことをどう考えてる?
父親も母親も、考えていることは、一緒です。
「子供のため」です。
子供の人生を弊害がないように、手助けしたいという気持ちでいっぱいです。そこには、「愛情」があるのですが、注ぎ方が不慣れな親が多いのです。
例えば、ニュースで子供が、「親の過度な行動が理由にカッとなって暴力を振るった」なんて話よく聞きます。
親からすれば、「子供のためにと思って言った(行った)」と言いますが、果たして子供のためになっているのでしょうか?
どこの親でも、子供を大事にしたいのは一緒ですが、接し方を考えないと子供は、幸せになりません。
過干渉と子離れできないの違いは?
- 過干渉:一般的な限度を超えて関わること
- 子離れ:子供の自立を尊重として、親としての干渉をやめること
違いはありません。
なぜなら、子離れできないのは、子供の自立を認めず、親としての干渉をやめられていないからです。
例えば、子供の外出時に「どこへ行くの?」「誰と行くの?」「何時に帰ってくるの?」「送ろうか?迎えに行こうか?」と、いくつになっても必要以上に干渉して自立を認めようとしていない言動ですよね?
つまり、子供の自立を尊重できない父親は、過干渉となり得るということです。
成人になる子に干渉する親への対処法は?
親の干渉は、対処を行っても100%なくなるわけではありません。徐々に「干渉」を減らしていきながら、「交流」を深めていきます。
なぜ、干渉をやめさせたいのに、交流するのかわかりますか?
親は、不安や期待を持って、子供に接しています。
いきなり、「干渉してくるな!ほんと、うざいんだよ!話しかけてくるな!」と言われたら親はどう思いますか?大事な存在から言われるほど、辛いことはありません。
親の気持ちを包丁でバッサリ切るようなことはしたくはないですよね?
だから、交流が必要なんです。
親や子供のトゲトゲとした感情を丸くする効果があるんです。では、実際に対処法を考えてみましょう。
対処法
一番効果があるのが、親子で好きな事をします。お互いの良い面、悪い面を知れるからです。
例えば、当日の14時〜15時までと、時間を決めて何をするかを2人で決めるんです。
ここで、私の甥っ子がとった対処法をお話します。
甥っ子の親も過干渉でした。どうしても過干渉をやめてもらいたく「交流の場」を作りお互いのわかり合える場を作ったのです。そして、見事に子離れできるようになったのです。
親へのアプローチの仕方
例)
「今度の日曜日暇?どこかへいかない?運動でも、野球観戦でも、映画でも?日曜日は、暇だしもったいないからさぁ、もう少し会話ができたらいいなと思って!」
アプローチは、簡単です、難しいことは言わずにシンプルに誘えばいいのです。
交流の場での過干渉をやめさせる言い方
例)
「いやぁ、楽しかったよ、サイクリング!子供の頃に戻ったし、小旅行だね?また、日曜行こうよ!
俺、頼もしくなったでしょ?・・・だから、気にかけてくれるのは嬉しいけど、気にかけ過ぎだと俺の普段の生活が、やりにくくてしょうがないよ!やめてね!子供が、負担だって言ってんだから子供のために、遠慮してくれよ!・・・でも、この2人の時間は続けようぜ!」
伝え方のポイント
- 交流の場での自分の頼もしさをアピール
- 親が気にかけてくれることは、嬉しいよ!と否定の前に肯定する
- しっかり、やめてほしいことを言う
- 2人の交流は続くよとフォロー
交流の場での自分の頼もしさをアピール
交流の場は、親が子供の成長を認識していないので、アピールの場でもあります。なので、交流中は率先して行動します。
親が気にかけてくれることは、嬉しいよ!と否定の前に肯定する
真っ向から否定するのではなく、嬉しいことでもあることを1クッション入れることで親の精神的ダメージを軽減させます。
しっかり、やめてほしいことを言う
何に対して困っているのか?やめてほしいのか?を伝えます。
2人の交流は続くよとフォロー
どんな理由であれ、否定されるのは辛いものです。
子供への拠り所がなくなったと勘違いし、うつむく親も少なくはありません。ちゃんと、「別の拠り所があるよ」と伝えるのです。
子離れできない親は母子家庭だから?
片親だから、子離れできないとは限りません。
もちろん、日頃仕事で忙しい親は、子供と関わりが持てないため過干渉となり子離れできない親もいます。
逆に、留守中に子供が家のこともしっかりやってくれてると思っている親は、信頼し子供の成長を認識している親もいます。
そのため、子離れできない親にはならないのです。
私の娘の旦那さんは、片親で1人で家にいることが多かったですが、家のお手伝いをしながら親の帰りを待っていました。そのため、親が子離れできないとは感じたことは無かったそうです。
片親だから、子離れできないとは限らないということです。
何歳になっても子離れできない親はいる
子離れできない親は、子供の年齢に制限はありません。
例えば、30代の子供を持つ親は未だに、小学生低学年と同じような接し方をしています。
ケース1 子供の洋服を準備する
子供が、洋服を取り出すと部屋を汚くするので、代わりに出している。
習慣化してるので、子供に任せようとは思っていません。
ケース2 仕事中の子供に、連絡してくる
親が「今日のご飯は何がいい?」と仕事中にも関わらず電話してきます。
忙しい所に、このような電話は困ります。
ケース3 かばんの中身を整理する
仕事で使っている、鞄の中を汚いからと言って整理して必要なものまで捨てたります。
細部まで、世話をしようとする意識は、幼児を育てるのと変わりません。
ケース4 1人ぐらしをさせてくれない
食事がおろそかになり、体に影響を与えるという理由で許されません。大人であることを認識していないのが問題です。
親は、いくつになっても幼少期と同じ接し方をします。
なぜでしょうか?
生まれたその時から、愛情を持って接してきたからです。愛情の注ぎ方を変える事や子供を尊重する事で、子離れは出来たはずです。
ただ、きっかけを親が掴んでこなかったのです。
何かのサインを子供は出していたはずですが、それを気づかないまま放置してたのです。
でも、世の中には、子供を殺したり、虐待したり、放棄したりする親がいる中で、「子離れできない親」は、子供に一生懸命と思いませんか?
干渉の加減を知らないだけで、ちゃんと子供に向き合っていると私は感じます。
子供に目を向けてる一生懸命な気持ちを、理解しようとは言いませんが、知ろうとする事は必要です。
「子離れできない親の特徴は?成人になっても干渉するのは母子家庭だから?」のまとめ
- 子離れできない親の特徴は、自己中心的な物の考え方
- 子離れできない親の心理は、父親自身の精神的不安、母親は、子供の将来や
- 私生活に 不安を感じるから
- 成人になる子に干渉する親への対処法は、「交流の場」を作ること
- 片親だから子離れできなとは限らない
- 子離れできない親の、子供に一生懸命な親の気持ちを知ること
子供が成人になっても子離れできない親は、子供の成長と共に子離れのきっかけに気づかなかった親です。
そこで、親を悲観的に見るのではなく、子離れできなかった親を知ることから始めませんか?
私の周りにいる、子離れできない親に育てられた子どもたちに共通する点は、コミュニケーションが、全く出来ていないことです。
それでは、お互いが一方通行です。
本記事の「成人になる子に干渉する親への対処法は?」を何度も読んでください?
コミュニケーションを通じて、お互いを知り、意見を言い合える環境を自ら作ってください。
1年後、数年後の親子関係が、素晴らしいものになっています。