子供の頃の親子喧嘩とは違って、大人になってからの親子喧嘩は仲直りするのが難しいことも多いですよね!?
良い大人になってまで親と喧嘩するなんて…と悩んではいませんか。
実は、大人になってから親子喧嘩が増えてしまうことはけっこう多いのです。それは、子供の頃とは違って「親が正しい」という絶対的な力関係が無くなってしまったから。
お互い謝るタイミングや謝り方がわからずに、長期戦になってしまうことも少なくありません。
本記事では、
- 大人の親子喧嘩の原因5選
- 親子喧嘩をした後に仲直りする方法
- 親子喧嘩を避ける方法
をご紹介します。
10分以内で読めるボリュームなので、是非参考にしてみてください。それではさっそく始めていきましょう。
親子喧嘩が大人になって増えた原因5選!
大人になってからの親子喧嘩では、どのようなことが原因で起こってしまうのでしょうか。
ここでは5つの例をもとにご紹介します。
その1:親の愚痴が増えた
父が定年退職して以来、母はストレスが溜まることが多いようで、よくわたしに愚痴を言うようになってきました。普段は「はい、はい」と聞き流すことができるのですが、わたしも仕事や家事で疲れている時はつい言い返してしまい、喧嘩になることがあります。
明らかに母の考え方が間違っているので指摘すると、「あんたにそんなこと言われたくない」と怒り出してしまいます。
その2:親が子育てについて口出ししてくる
わたしの両親(特に母)は子育てに関して色々と意見を言ってきます。息子を公立の中学校に進学させることにしましたが、お金なら出してあげるから○○中学校にするべきだと言ってきました。夫婦で話し合って決めたことだからと言っても納得していない様子で、ぐちぐちと意見を言ってきます。
この子の親はわたし達なので、子育てに関してあまり口を挟まないでほしいものです。
その3:価値観の違い
わたしの親はいわゆる「古風」な人間です。わたし達夫婦は共働きなので、家事は手を抜けるところは抜こうというスタイルでやっています。しかし、例えばネットスーパーで炒めるだけの食材セットを買うと、「そんなのは手抜きだ」と非難してくるので、ついつい言い返して喧嘩になってしまいます。
親の時代と違って、今の時代は便利なサービスがたくさんあるのだから、それを利用することの何がいけないのか理解できません。そもそも専業主婦だった母に共働きの大変さはわからないと思います。
その4:親がいつまでも子供扱いをしてくる
わたしの母はわたしのことをいつまでも子供だと思っているのか、明らかにわたしが正しいことを言っても、母の知らないことだとそれを正しいと認めません。わたしがネットで仕入れた料理や掃除のコツを教えてあげても、「そんなのは正しいやり方じゃない」と言って取り合ってくれません。いつまでも認めていないような気になるので、わたしも不機嫌になってしまい、いつも喧嘩になってしまいます。
その5:歳を取って頑固になってきた
わたしの父は母が他界してから一人で生活しています。電車で1時間くらいのところに住んでいるのでなるべく様子を見に行くようにしているのですが、だんだん頑固になってきている気がします。今までよりも些細なことで怒ったり不機嫌になってしまったりするので、この年になって親子喧嘩が増えてきました。だからといって様子を見に行くのをやめるわけにはいかないので、父の家に行くのが最近ストレスです。
親子喧嘩をしたあと仲直りをする方法は?
親子喧嘩をする背景として、親にとってはいつまでもあなたは子供であること、あなたを心配するあまりの発言であることが根底にあります。そのため、親から謝ってもらうことは期待しない方がいいでしょう。
親子という近しい間柄であれば、喧嘩をすることはなにも特別なことでもいけないことでもありません。時間を少し置いて、冷静になる時間を作りましょう。
親心から来る発言だと自分を納得させられたり、親の言い分にももっともな部分もあったと納得できたりするはずです。
どうしても気持ちの整理がつかない場合や絶対に許しがたい場合には、自分が納得できないポイントをはっきりさせてください。全体的に親を非難するのではなく、「○○はわかるけど、○○はわたしはこう思うから賛同できない」というような伝え方をすると角が立ちにくいです。
大人の親子喧嘩と心理的影響
大人になっても親子間の喧嘩は避けられない場合があります。しかし、これらの喧嘩が心理的ストレスを引き起こし、日常生活に影響を及ぼすこともあります。
特に、親からの暴言や過度の批判は、自己尊重感や自己効力感を低下させ、自己評価を下げる可能性があります。また、親子間の対立が頻繁に発生すると、親との関係に対する信頼感が損なわれ、孤立感や孤独感を感じることもあります。
大人の親子喧嘩の解決策
大人の親子喧嘩を解決するためには、まず自分の感情を理解し、それを適切に表現することが重要です。感情を抑制するのではなく、適切な方法で表現することで、親とのコミュニケーションが改善される可能性があります。
また、親の視点を理解し、その行動や言葉の背後にある意図を理解することも有効です。これにより、親の行動を個人的な攻撃と捉えるのではなく、その行動の背後にある可能性のある恐怖や不安を理解することができます。
プロの助けを借りる
大人の親子喧嘩が頻繁に発生し、それが日常生活や精神的健康に影響を及ぼす場合、プロの助けを借りることを検討することも重要です。心理カウンセラーや心理療法士は、親子間の対立を解決するための具体的なツールや戦略を提供できます。また、親子間のコミュニケーションを改善するためのスキルを教えてくれます。
親子喧嘩にならないようにするには?
ここで、本記事でご紹介した5つの例をもとに、どうしたら親子喧嘩を避けられるのか考えてみたいと思います。
親の愚痴が増えた
親の愚痴を聞いてあげられる精神的な余裕がない時は、今は話を聞ける状態ではないことを思い切って伝えましょう。
子育てについて口出しをしてくる
親と子供の距離を置くようにするといいでしょう。
かわいい孫に会いたい気持ちも分かりますが、会う頻度が多かったり子供の現状について逐一報告していたりすると、親が口出しをする機会が増えて喧嘩の元になります。
価値観の違い
生きてきた時代が違うので、価値観が違うのは当然です。親世代にも分かりやすいように自分の価値観の説明を頑張るか、分かり合えないのは仕方がないと諦めるかのどちらかです。
いつまでも子供扱いをしてくる
親にはいつまでも子供の上をいく存在でありたい、頼られたい、という心情があります。親を立ててあげると良好な親子関係を維持しやすいはずです。
歳を取って頑固になってきた
人間は歳を取ると頑固になって融通がきかなくなってくる生き物だと心得ましょう。ただし、あまりにも頑固でこだわりが強すぎる場合は、認知症などの脳の病気の可能性も否定できないので、機会があれば医者に相談してみるのもいいと思います。
上記をまとめると、親子喧嘩にならないようにするためには適度な距離を保つこと、親心を理解してあげることが親子喧嘩を防ぐ方法になります。
まとめ
本記事のポイントをまとめます。
- 大人になってからの親子喧嘩は、どちらから謝るか、謝るタイミング、謝り方などが難しく仲直りしにくいことも
- 親子喧嘩の原因の例としては、親世代との価値観の違い、子育てや生活に関して親があれこれ言ってくる、愚痴が増えたり頑固になったり親の性格が難しくなってきたことなどが挙げられる
- 仲直りするには時間を置いて冷静になることが大事、できるだけ距離も置く
- 親子喧嘩にならないようにするために、親とは適度な距離を保ち、自分を心配する親心だと自分を納得させること
なんでも言い合えるような関係だからこそ生じるのが親子喧嘩だし、喧嘩をしてしまっても簡単には縁が切れないのが親子です。
もし喧嘩になってしまったとしても、あまり悩む必要はありません。喧嘩にならずに済む適度な距離感を少しずつ探っていってください。