毒親と出会ってしまったあなたに。
この記事を読んでいるということは、自分だけでなく毒親育ちの人と心の中を共有したいからではないでしょうか。
毒親育ちにもいろいろレベルがありますね。
身体的な暴力、言葉の暴力、一切の否定、褒められたことが一切ない、何をするにもダメと言われて育った等です。
悩んでいるのはあなただけではないのです。
この記事を読んで「そういうことってあるよね」と共感していただけたらいいと思います。
そして少しでも心が軽くなることをお祈りしております。
一人ではどうしようもない問題を抱えている方のために、相談先も記載してあります。
気楽な気持ちで読んでみてください。
毒親育ちあるある5選
①依存心が強い
依存心が強いというのは、自分の核になるものがなく、相手に頼ってしまうことです。
自分で決められることも不安ですぐに人に頼ってしまいます。
親しい人と常に連絡をとらないと不安が押し寄せる、人に認めてほしい承認欲求が強いのです。
一般的にも依存体質の人はいます。
では、毒親に育てられた人の依存心は一般的な依存と何が違うのでしょうか?
小さい頃からやることなすこと否定されて、大事なことはすべて親が決めていた場合、そんな親に一切反論することなく育ってきたら依存体質になってしまいます。
最初は反論していたのかもしれませんが、誰かに決めてもらうと自分では何も考えなくなってしまいます。
そしてそれが心地よいと感じてしまうのです。
また、反論したところで反対されるに決まっていると最初からあきらめてしまう場合もあるのです。
進学、就職、結婚、全て親の言う通りにしてきて、はたからはたとえ順風満帆にみえたとしても、自分で決めれば良かったと後悔している場合が多いのです。
②自己を肯定できない
自分と周りを常に比べてしまいます。
容姿についても、勉強(仕事)についても、生活全般についてもです。
気にしなければいいとはわかっているのですが、いつの間にか自分と比べて落ち込んでいます。
出来事をポジティブにとらえられず、ネガティブな方向に考えてしまいます。
他人が何気なく言った言葉がずっと気になってしまったり、ちょっとした失敗でも深く落ち込んでしまったりします。
「自分はどうしてダメ人間なんだろう」と否定的になってしまうのです。
小さい頃の成功体験は大事ですよね。
毒親に「だからあなたはダメなのよ」「何をやらせてもできないわね」などと言われて育った方が多いのではないでしょうか。
否定的な言葉を心に植え付けられてしまうと、大人になっても抜け出すことができないので、やっかいな問題となってきてしまうのです。
③批判されることを極端に嫌う
毒親育ちですと、自分の意見や批判に自信が持てないため、人から批判されることを極端に嫌います。
なぜなら人を批判することは毒親からの教えによるものだからです。
毒親は人を褒めることはありません。
「宿題やってから遊ぶのよ。ずるいことはやってはダメ」「また弟を泣かせたわね。なんでそんなに意地悪なの」「後でやるっていったでしょ。あんたはなんて噓つきなの」
こんな否定的な言葉を親から言われて育ったらどうなるでしょうか。
一回言われただけでも傷つくのに常に言われているとしたら、それによって何十年もその言葉にとらわれてしまい抜け出せなくなってしまいます。
人格否定も言ってはいけない言葉ですが、存在否定はなおさら悪いです。
毒親育ちの人が良くいう言葉に「お前なんか産まれてこなければよかったんだ」というのがあります。
これは人生全否定な言葉ですよね。
毒親は本心でいったのではないにしても、思っていないことは言葉にはしないものです。
否定的な言葉を浴びせられて育つと、批判されると言うだけで怖くなってしまうのです。
④心の奥底では常に相手への不信感
幼少期に親から十分な愛情を与えられていないとどうなるのでしょうか。
相手に対して否定的になったり、自分を過小評価することにもつながってくるのですが、愛情を得られなかったということは、自分も十分に傷ついているわけです。
相手に対しても常に「この人も自分を傷つけるのではないか」「裏切るのではないか」と否定的な考えに陥ってしまうのです。
逆に相手に対して依存していく人もいますが、相手への不信感となってあられてくる場合もあるのです。
ルールを守ることが嫌いなのも特徴です。
なぜなら相手に支配されていると感じるからです。
毒親に支配されてばかりきたからなのか、そう感じてしまうのです
ただのお願いでも、要求に応えることができなかったら報復を受けるかもしれないと恐れているのです。
この考えが被害妄想につながり、相手の事も信じることができなくなっていくのです。
⑤愛情を試す
大人になり恋愛をした場合、毒親育ちですと相手の愛情を疑ってしまう傾向にあります。
何故なら、幼少の頃に悩みを抱えていても親に相談ができなかったり、十分な愛情を受けられなかったり、育児放棄をされたりなどで、自分は親に愛されていると実感できなかったことが理由と考えられます。
子供は2歳くらいから親に対して試行動をするのですが、これを受け取ってもらえなかったりすると、好きな相手に対しても試してしまう行動に出てしまうようです。
小さい頃に、おもちゃを落としたりとか、飲み物をこぼしたり、本を破いたりなどです。
わざと行っているかは不確かですが、その行動に対して親がきちんと受け入れてくれれば次からはしなくなるものなのです。
子供ながらにわかってくるのでしょう。
そのような行動は子供のわがままに受け取られてしまいそうですが、親の確かな愛情が確かめられれば、わざと困らせるようなことはしなくなっていくのですね。
受け入れられない幼少期を過ごすと、恋人に対しても子供が親の愛情を引こうとするように、嫌われるような行動をとって、愛情を確かめているのかもしれません。
最初の頃はいいかもしれませんが、あまりにも何度もやられてしまうと、やられたほうが相手に対して愛想をつかしてしまいますね。
毒親から卒業したい人の相談先は?
毒親に悩んでいる人は世の中に多数います。
民間や行政で相談できる窓口がありますので、下記に紹介しておきます。
自分の悩みなんてたいしたことないのではないか、こんなこと相談したら笑われるのではないか、いろいろ考えてしまいますが、まず相談してみてはいかがでしょうか。
結論はでないかもしれませんが、現状よりはよくなることは確かです。
だめならだめで次の手段もありますよ。
もんもんと悩んでいてもつらくなるだけです。
自分の悩みを吐き出せるといいですね。
相談窓口名称 | 相談内容 | 電話番号等 | 受付時間 |
---|---|---|---|
よりそいホットライン (一般社団法人社会的包摂サポートセンター) |
どんなひとの、どんな悩みにもよりそって、一緒に解決する方法を探します。 | 0120-279-338 | 24時間(年中無休) |
いのちと暮らしの相談ナビ (NPO法人自殺対策支援センターライフリンク) |
生きる支援の総合検索サイト | http://lifelink-db.org/common/ |
まとめ
今回の記事のポイントをまとめてみます。
毒親育ちあるあるから主な5選を書きました。
- 依存心が強い
- 自己を肯定できない
- 批判されると極端に嫌う
- 心の奥底では常に相手への不信感がある
- 愛情を試す
毒親育ちは一朝一夕には変えられないかもしれません。
子供の頃に植え付けられた傷というのは長い間尾を引くものです。
自分の家庭が普通だと思っていたのに、周りの子どもたちと違っているから気づいたとか、自分の性格の問題かと思っていましたが、実は毒親のせいだったと30歳過ぎに気づいた人もいるのです。
毒親育ちは、自分も毒親にならないかと不安になりますね。
まずは、自分を肯定してあげることから始めてみてはいかがでしょうか。自分を愛せない人は、本気で人を愛することなどできないでしょう。愛に似せたストーカーになってしまう恐れもあります。
自分が自分の親になってみるのです。自分が親だったらどういう風にいえば傷つかないで済むのかなとか、考えてみるのです。
毒親はかえられないので、自分を可愛がってあげて、自ら人生を変えていきましょう。
そして、一人で悩んでいないで、誰かに相談してみましょう。
昨日まで悩んでいたことが、明日は少しでも解決できますように。
心からお祈りしております。
最後までお読みいただきありがとうございました。