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親の運転が怖いと感じた瞬間5選!免許返納の説得方法は?

ここ数年、高齢者ドライバーの事故のニュースをよく目にするようになりました。

親の運転する車に乗って思わず「怖い!」と感じたことはありませんか?

  • 急発進、急ブレーキ
  • 駐車場の枠の中に納まるまでに時間がかかる
  • 車間距離が近い

など、同乗して初めて気づいた運転の変化。

そろそろ免許返納を考える?どうやって切り出す?

親に運転をやめさせる説得のコツと、納得する伝え方を例文とともにお伝えします。

 

親の運転が怖いと感じた瞬間5選

①急発進・急ブレーキ

小さいころから乗っていた、親が運転する車。

久しぶりに乗ってみたら、急発進するわ急ブレーキかけるわ、思わず冷や汗が出たなんて経験はありませんか?

信号が変わって、前の車が動き出して、ハッとしたように突然アクセルを踏んでいた。

前を向いていたのに、どこを見ていたんだか…これが日常的になっていたら、怖いですね。

若いころは、歩行者用信号が点滅を始めたら『そろそろ信号が変わるな』なんて、準備ができていたのに、高齢になると次の予測が下手になります。

前の車が減速しているのに気付いてなくて、急ブレーキを踏むのも同じですよね。

②標識や信号を見落とす

黄色信号、一時停止線や標識を見落として走り抜けることはありませんか?

進入禁止のところに入り込んでしまったとか、一方通行を逆走したり。

もし、歩行者がいたらと思うと、つい叫んだり怒ってしまいそうになりますよね。

高速道路などで逆走のニュースを聞きますが、若い人からすると『信じられない』行動です。

ですが、運転することに必死で、前しか見ていない高齢者が多く、標識は目に入らないんです。

景色を楽しむどころか、標識さえ見落とすほどの視野の狭さが原因しています。

 

③車間距離が近い

助手席に乗っていると、車間が気になりませんか?

「自分も運転をするけど、もう少し車間は開けるよなあ」と感じたり、「前が急ブレーキ踏んだら、当たっちゃうかも」と思うくらい車間距離が近くなっていることに気づくことがあります。

空間認知能力が衰えて、若いころとは距離感が変わってくるんです。

 

④バックが下手になった

スーパーに買い物に行ったはいいけど、駐車するのに何度もハンドルを切っている。

自宅の駐車場に入れるのが下手になった。まっすぐに入れられない。

車の側面に傷があるなんてことはありませんか?

バックモニターが付いていても、昔からの習慣でサイドミラー・バックミラーだけで運転する、モニターは見ない人もいますよね。

モニターを見ても感覚がつかめないんです。

車間距離と同じで、空間認知能力が衰えるとバックを含め駐車が下手になります。

 

⑤怒りっぽくなった

助手席にいて、隣でお父さんがブツブツ言っている…よく聞くと「なんで割り込むんだ?」「なんでブレーキかけるんだよ」なんて怒っている。

今まで聞いたことがない、なんで怒っているのかわからない。

そんなことはありませんか?

2~3台前の車のブレーキランプが光ったのに気付いてなくて、前の車がブレーキを掛けたら突然のことのように怒り出した…筆者は叔父(60代後半のころ)の車に乗っていて、経験がありあます。叔父だから指摘もできず。

若い人でも、『ハンドルを握ったら人が変わる』人っていますよね。

ですが、高齢者になってから、怒りっぽくなったのであれば、認知症の始まりかもしれません。

 

親に運転をやめさせたい!説得するコツは?

重大事故を起こす前に運転をやめさせたいと思っていても、話を切り出すには勇気がいりますよね。

話し合いをする前に準備をしましょう。

65歳以上の男女に実施されたアンケートがあります。

自分の運転に対する自信を聞いたところ、71%が「自信あり」と回答し、自分が運転免許を返納してもよいと思う年齢を聞いた質問では、回答の平均年齢は76.3歳だったのです。

長年運転をしていて、無事故無違反だと「自分はまだまだ大丈夫」「運転が上手だから、事故にならないんだ」と思っていることがあります。

ですが、運転年数=運転スキルではないのです。

親の健康状態、車の使用頻度、できれば同乗して運転技術の状況を確認しておきましょう。

そのほかには、駅やバス停までの距離、スーパーなど生活に必要な場所までの距離、

免許を返納した後に受けられる特典も調べておくと、メリットを強調できるので説得しやすいです。

では説得するためのコツを5つ紹介します。

 

①頭ごなしに免許返納を勧めない

これは、息子さんより娘さんから伝えるほうが効果的です。

高齢男性にとって車の運転は生活の一部になっている方もたくさんいます。

仕事に家族サービス、ステイタスの一部としてもとても大切なものでした。

読者の方もお父さんの運転する車で出かけた楽しい思い出が、たくさんあるのではないでしょうか?

それを「もう歳なんだから」といわれてはプライドがズタズタになってしまうでしょう。

「お父さんのために」ではなく、「私が心配だから」返納してほしいと伝えましょう。

「大好きなお父さん」がもし事故を起こしたらと考えるとつらいと伝えると、真剣に考えてくれますよ。

 

②実際に起こったニュースを話題にする

一時期、高齢者が運転する交通事故(死亡事故)のショッキングなニュースが報道されていましたよね。

70代、80代の親を持つ子供世代はひやひやしたのではないでしょうか?

もし運転していたのが自分の親だったら、もし被害者が自分の子供や孫だったらと考えると、背筋が凍る思いがします。

死亡事故ではなくても、アクセルとブレーキの踏み間違いで、コンビニに突っ込んだなどでは、損害賠償の可能性もあります。

事故のニュースが報道されたときは、返納を話し合うきっかけになります。

もし可能であれば、孫にも参加してもらい「加害者の孫」にも「被害者」にもなりたくないことを話してもらうのも効果的です。

 

③費用対効果を説明する

毎日運転しない場合に効果的です。

ガソリン代、オイル交換代、任意保険料、車検代、場合によっては駐車場代、自動車税が年間いくらかかっているか、計算してみましょう。

自動車税で気をつける点は、初回登録から13年経った車は税金が上がります。

今は15%も割り増しされます。

普通車は34,500円が40,000円近くになります。

年間いくらになりましたか?

自治体によっては、返納の特典としてタクシーチケットやバス・電車の割引が受けられるところがあります。

そういう制度を使ってお得になるのであれば、強力な説得材料になるでしょう。

 

④家族が同乗する、もしくは教習所で教習をうけ、危険だと思われるところを話し合う

家族が同乗してドライブや買い物に行き、急発進、急ブレーキになっていないか、駐車はスムーズにできるかなど確認しましょう。

その都度指摘すると、焦ってパニックになったり、怒らせるといけないので、帰ってから話し合います。

家族の意見は聞いてくれないという方は、教習所でドライブシュミレーターを備えているところもありますし、申し込めば1時間単位で運転教習をしてくれるところもあります。

そういうところで、プロの目で見て指導していただくのもいいでしょう。

 

⑤車がなくても生活できることを伝える

「車に乗らなくなると、生活ができない」「車に乗らなくなったら、足腰が弱ったり、認知症になるんじゃないか」と考えていませんか?

本当にそうですか?

バス停や駅が遠くてもタクシーがありますし、なんでもネットで買える時代です。

コロナ禍でネットスーパーなどがさらに充実しており、買えないものはないくらいになっています。

高齢すぎてパソコンが使えない方も、電話やFAXで注文できるスーパーもありますよ。

自治体によっては、コミュニティバスを運行していて、自宅のすぐ近くまで送迎してくれることもあります。

お住いの自治体でどういうサービスがあるのか調べてみるといいですね。

 

親も納得!説得の仕方の例文3選

では実際にどういえば説得できるでしょうか?

コツは、説得するのではなく、納得してもらうことです。

 

①実際に起こった事故のニュースをきっかけにする場合

最近、お父さんと同じ年の人が事故起こしてたね。

お父さんは運転してて困ったことはない?

例えば、駐車場に入れにくくなったとか、車のどこかこすったとか。

まだ、運転したいだろうけど、免許の返納は考えたことある?

事故のニュース見るたびに「お父さんじゃなくてよかった」って思って…

自分は大丈夫だと思ってるだろうけど、『もしも』はあるんだよ。

もし、お父さんが死亡事故を起こしたら家族みんなが困るし、お父さんだって大けがするかもしれない。

もしかしたら被害者が自分の孫の友達かもしれないよ?

次の更新までにいろいろ考えようよ。タクシーやバスの割引があるところもあるし。色々調べてみるからさ。

生活に困らないような方法を考えていこう

親の年と変わらない人の事故のニュースって、人ごとじゃないですよね。

年々身体能力も認知能力も衰えていきます。去年できていたことができなくなる、なんてことが増えてきます。

それが老化なのです。

でも本人にとっては、痛くもかゆくもなく進んでいくことなので、自覚ができないのです。

筆者の友人は『アクセルとブレーキの踏み間違いで歩道に突っ込み、小学生を死なせてしまった事故』をテレビで見ながら、両親と話し合い返納に成功しました。

亡くなった小学生が孫と同じ歳で実感がわいたのか、「孫が死んだらと思うと怖くなった」と話していたそうです。

本人のプライドを傷つけることなく、避けられない『老い』を自覚してもらえるといいですね。

 

②費用対効果で訴える場合

お父さん最近車乗ってる?週1回か2回くらい?

もう車も古くなってきてるよね。これを機に、免許の返納を考えてみない?

今車にどれだけお金かかってる?

ガソリン代に、オイル交換、保険も高いし、駐車場代もかかってるよね。税金も上がるし、ざっと計算して年間〇万円くらいかかってるんじゃない?

週2回運転するだけにこれだけのお金がかかってるんだよね。

タクシーやバス使ったほうが、安く済むんじゃない?○○市だと、免許返納したらタクシーチケット×万円分くれるんだよ。そのほうがお得じゃないかな。

私が来れるときは来るから、浮いたお金で旅行にでも行ったら?

私もそのほうが安心だし、バス停まで歩くことが増えたらいい運動になるよ。

次の車検までにもう少し考えようね。

車に乗る回数が少ないほど、また車が古くなるほど費用がかかります。

年間にかかる費用と、実際にタクシーやバスを使って出かける交通費との比較をしてみると、車を維持するほうが出費がかさんでいる場合があります。

交通網がしっかりしているところにお住まいなら、効果てきめんです。

田舎のほうでも、自治体が高齢者施策でいろいろな取り組みをしていますので、調べてみましょう。

 

③車がなくても生活ができることを説明する場合

最近運転してる?高齢者の事故のニュースよく見るよね。

お父さんたちはどう思ってる?返納とか考えたりしない?

パソコン使えるんだから、ネットで買い物したら車に乗らなくても生活できるよね。

ネットで買えないものはないくらい、なんでも買えるようになったから、不便はないと思うんだけど。

最近のネットスーパーでも、鮮度のいい食品をちゃんと選んで、送ってくれるみたいだよ。お米みたいな重いものも玄関まで運んでくれるし、このあたりだと○○スーパーと××スーパーが対象地域みたいよ。よく行くところだから、安心じゃない?

ウーバーイーツみたいな、食べたいものをお店から暖かいうちに届けてくれる宅配もあるし、わざわざ外食しなくても良くなるしね。

どうしても出かけなきゃいけない時は、私もできるだけ来るようにするし、タクシーやバスでも十分じゃない?

出かけるのが楽しみなら、市役所で手続きしたらタクシーチケット〇万円分もらえるよ。バスを使ったら、バス停まで歩くことになるからいい運動にもなるでしょ。

近年特にネットでの買い物がしやすくなってますよね。

アマゾンや楽天では買えないものがないくらい商品が充実しています。

生鮮食品から衣類、家電までなんでも買えますよね。

重いものやかさばるものを買うときは「ありがたいなあ」って思います。

筆者の実家は山間部なので、ネットスーパーは使いにくいですが、自治体の施策が充実しているので、コミュニティバスを利用したり、タクシーチケットを使って通院したり、買い物に出かけたりしています。

タクシーを利用するときは、運転手さんが玄関まで荷物を運んでくれるので助かるといっていました。

他にもサポートタクシーというのがあります。

介護の資格や介護職の経験がある乗務員が、乗り降りの介助、通院や買い物の付き添いなどをしてくれるサービスです。

 

まとめ

今回の記事のポイントをまとめてみます。

  • 親の運転が怖いと感じた瞬間
    • 急発進・急ブレーキ
    • 標識や信号を見落とす
    • 車間距離が近い
    • バックが下手になった
    • 怒りっぽくなった
  • 説得するためのコツ
    • 頭ごなしに免許返納を勧めない
    • 実際に起こったニュースを話題にする
    • 費用対効果を説明する
    • 家族が同乗する、もしくは教習所で教習をうけ、危険だと思われるところを話し合う
    • 車がなくても生活できることを伝える

免許の返納は当事者にとっては一大事です。

生活の足がなくなる、楽しみがなくなると思うと同時に、自分の老化を突き付けられる思いがすることでしょう。

きっと本人は「まだまだ大丈夫」「運転をしなくなったらボケる」など思っているでしょう。

「大切な両親に健康で長生きをして欲しい」という、感謝の気持ちを持って話し合いのテーブルにつき、事故のニュースは人ごとではなく『明日は我が身』であることを、時間がかかっても納得してもらいましょう。

ネットサービスが年々拡大・充実してきています。コロナ禍で今までお店でしか食べられなかったようなメニューが、宅配で楽しめるようになりました。

新鮮な食料品や日用品、衣類などなんでも買えます。

高齢者の方でスマホやパソコンの操作は、苦手・できないという方もいらっしゃるでしょうが、「習うより、慣れろ」で、新しいことにチャレンジできるよう周りの方がサポートできると、家族の絆がより一層深まりますよ。

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