どうぞ、お2人でよく話し合ってみてください。
毒親でも介護はすべき?
さらに先の将来、自分の親が毒母であっても、介護はしなければならないのでしょうか?
結論からいうと、あなたが介護する必要はありません。
特に、自宅介護であなたが1人で抱え込むようなことはしないでください。
ただでさえ負担が大きい自宅介護です。
あなたに悪影響を及ぼしてきた毒母相手にあなたがつぶれてしまうようなことがあってはいけません。
それでも、見捨てるようで何もしないのはちょっと…と思われるなら、施設での介護を検討してみてください。
その際にも事業者側へ自分にとっては毒母であったことや、自分ができることの範囲をしっかり伝えましょう。
あなたに負担の少ないプランを考えてもらえるはずです。
くれぐれも、あなたの全てを捧げてあなた自身が壊れてしまうことのないよう、距離を保つことを心がけてください。
毒親と絶縁・決別するには?
毒母との関係では、距離をとることが大事だとお伝えしました。
では、毒親と縁を切る方法はあるのでしょうか?
現状、親と絶縁する法的な方法は残念ながらありません。
ですが、以下の方法で事実上の絶縁状態をつくることが可能です。
①絶縁状を送る
「今後一切、関わりを持たない」というあなたの意思の表明です。
絶縁状に法的効力はありませんが、以下のような効果が考えられます。
- 親があなたの意思や気持ちを知るきっかけになる
- ごくまれに親の改心が見られる場合がある
- 毒親のほうから連絡がなくなる
- あなたと物理的に連絡が取れなくなったときに親がその理由を理解できる
絶縁状は決まった書式があるわけではありません。
インターネットで検索すれば雛形もすぐ見つかります。
あなたの気持ちを綴ることも可能です。
ただし、その内容によっては脅迫罪にあたると判断される場合がありますので、シンプルなものが無難ですね。
親に「届いていない」などと言わせたくなければ、内容証明郵便が有効です。
内容証明郵便とは、いつ・どんな内容の文書を・誰から・誰あてに送ったかを日本郵便が証明してくれるものです。
参考:内容証明-日本郵便
気をつけなければいけないのは、内容証明郵便には差出人の住所・氏名の記載が必須ということです。
自分の住所を親に知られたくない場合は、行政書士や弁護士への依頼を検討しましょう。
差出人をその行政書士や弁護士にすることができます。
②電話番号・メルアド等連絡先を変更する
物理的に連絡が取れない環境をつくりましょう。
親戚や友人などから、新しい連絡先が親にばれてしまう可能性があるなら、その親戚や友人との関係を切る覚悟も必要です。
③戸籍の分籍(未婚の成人の場合)
後述しますが、親に新しい住所を知られないための手続きの前段と考えてください。
分籍とは、親の戸籍からあなたの戸籍を除籍し、あなたが筆頭者の戸籍を新しくつくることです。
すでに結婚している場合は、親の戸籍からは除籍されていますので不要な手続きです。
これから結婚する場合は、婚姻届を提出すれば同じ効果があります。
戸籍を新しくつくる際、本籍地を設定することになります。
分籍や除籍をしても、親は子の戸籍の閲覧が可能です。
万一、親に戸籍を閲覧されても、本籍地から新しい住所地がばれないように、本籍地を転居先とはまったく関連のない住所地にしておきましょう。
本籍地は日本全国どこでも好きなところに設定可能です。
自分の好きなテーマパークにすることもできますよ。
④転居
引っ越しにする際は、親に転居先をしられないように細心の注意が必要です。
親戚や友人にも簡単に知らせてはいけません。
これまで親と同居していて、実家をでるという場合は、以下2点を準備してください。
失踪宣言書
「探さないでください」という置き手紙です。書式に決まりはありません。
直筆で明記し、日付と氏名を記入のうえ、家族が見つけやすい場所に置いておきましょう。
捜索願不受理届
警察へ届け出る必要があります。
この手続きをすることで、親が捜索願を届け出たとしても、警察に捜索願の受理を拒否させることができます。
⑤転居先で住民票と戸籍の附票に閲覧制限をかける
親に転居先を知られないように、引っ越したらすぐに住民票と戸籍の附票に閲覧制限をかけます。
戸籍の附票とは、戸籍とセットで管理されているもので住所が記載されています。
住民票と戸籍の附票に閲覧制限をかけたとしても、親は子の戸籍を閲覧が可能です。
先述したように、新しい住所地と無関係な住所地を本籍地とすることをおすすめしたのはこのためです。
閲覧制限の申請には、警察等で事前に調書を書いてもらう必要があります。
自治体により異なりますので、詳しくは転居先の自治体でご確認ください。
これで、親からあなたに連絡を取ることは、まずできないでしょう。
あとは、あなたがどの程度の距離を許容できるかで、何をするかが変わります。
まず手始めに、絶縁状を送ってみて様子を見る、ということでもいいかもしれませんね。
どうぞ、よく考えてみてください。
まとめ
今回の記事のポイントをまとめてみます。
- 毒親とは「子どもに悪影響を与える親」のこと
- 毒母の特徴5選
- 余計なお世話や自己犠牲を押しつける
- 世間体を気にして親の理想を押しつける
- 子どもを否定する
- 子どもに愚痴を言う
- 思い通りにならないと機嫌をそこねる
- 毒母 対処法3選
- 極力関わらない
- 1人で抱え込まない
- 親元を離れる
- 毒母の影響を絶ちきるためにも自立を目指そう
- 毒母抜きでの結婚は可能
- 毒母の介護 できないことはきっぱり伝えよう
- 事実上の絶縁も可能 あなたに必要な距離感で!
今回、毒母について調べてみて、私にとっては身につまされるものがありました。
感情に任せて子どもを怒ったり、自分のことを優先させてしまったり…私にも身に覚えがあるからです。
今後は気をつけようと反省しながら、この記事を書いています。
記事を読んでくださって、自分の親は毒親だと気づかれた方。
きっと今まで生きづらさを感じてこられたことと思います。
相手のことが理解できれば、対処もできます。
絶縁してもいいんだ、ということを心のお守りにして、あなたにちょうどよい距離感を探ってみてください。
あなたには、あなたの自由があるということを忘れないでください。